第2話
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それまでに少しでも協調性を持たないと・・・。
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ソードスキル・・・それは規定のモーションを取る事によって、
システムの力を借りて、真面に武器を振るえない人も、
達人級の剣技を使えるようになる物。
剣は特融の色彩豊かな光のエフェクトに包まれ、
得物に身を任せれば剣と自らの手が自然とその通りに動く。
普通の攻撃より強い攻撃力を持ち、多段攻撃も使える。
その代償が、使用後に発生する硬直なのだが・・・
ソードスキルの威力なら、寧ろ安い位となるだろう。
しかし、ソードスキルの前提として、
プレイヤーは剣をあまり上手く使えないと言う事。
薙刀を初めてからずっと、薙刀を持たなかった日は無いと言うレベルで毎日振るっていた、
木製の薙刀。
あれは、年齢と共に重く大きくしていき、
普段は練習として、4.5kgの薙刀を、かなりの速度で振れるレベルまで上がった。
一方、今持ってるのは2.5kgも無いんじゃないかと言う軽い物。
こんな軽い薙刀、感覚通り振るうだけで、ソードスキルに負けない位の速度を持つ。
そして、私の得意技であった、鍔の傍を持って、
柄全体の重さで遠心力を起こして刃の速度を上げる、近接技。
この世界でも再現出来、ソードスキルをも追い越す速度を手に入れた。
そして、ソードスキルならではの連続技も、
“休まず攻撃”と言う葉桜流の教えにしたがった、個人の技を持っており、
体に親しんだ連続技は、硬直など無く連続攻撃が可能。
尚且つ、ソードスキルは一度発動したらキャンセル出来ないが、
ソードスキル無しの連続技なら、反応さえできればすぐにキャンセル出来る。
連続技も、1つでは無く、いくつもの技の組み合わせ。
臨機応変に、組み換えたりも出来る。
祖母から受け継いだ技+私個人の技。
ソードスキルなんかに、負けないよ!
・・・だけど、ソードスキルはどんなに頑張ったって無条件で通常攻撃に勝てるし、
攻撃力には絶対的な差が出る。
仕方無いから、ソードスキルの練習もちゃんと頑張ろう・・・
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結論・・・今日は12月2日なのであるが・・・
“ソードスキル全く使えません・・・。”
ダメなのだ。あの感覚が。無理やり薙刀に引っ張られる様な。
薙刀に使われるような、あの感覚が。
仕方なく・・・とぼとぼと、会議の始まる場所に来た・・・
数人の人が前の方に座っていたから、私もその隣の席に座る。
会議開始まで、あと10分ほど。
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
「はーい、じ
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