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真・恋姫†無双 リウイ戦記
二話
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げ場を無くし、戦意を失った賊はリウイに降伏した。

一団を壊滅させ、リウイはこの世界の事を賊の首領に聞いた
「ここは、一体何処だ。答えろ」
「はいっ、ここは河南尹の梁県の陽人の近くです」
「聞いた事ないな、まあ当然か」
「そうですね、少なくとも、ラウルバーシュ大陸の何処でもない事は確かですね」
余りにも突拍子の無い言葉にリウイは面倒になり
「パイモン。お前がやれ、手段は問わん」
「承知しました」
立ち去ろうとしたリウイの目の前に一冊の本が目に付いた。
「この本は何だ?」
「そっそれは、あの」
「その様子だと盗品か、まあいいだろう。これと貴様の命交換しよう。パイモン殺すなよ」
「御意」

リウイとカーリアン、ファーミシルス、ペテレーネ、エヴリーヌの四人は、戦場跡地を去り、リウイは先ほど奪った本に目を通した。

「これは魔術の込められたの本に近いな。持ち主の意思によって内容が変わるとは珍しいな」

そして、リウイは一通り目を通し、この世界の生活や風習、風俗を知った。

「真名か、面倒な風習だな。まあ、しばらくこの場に居る以上従うしかないな。四人共、気をつけろ」
リウイは書に書いてあった事を簡単に説明し、四人は頷いた。

「この書がパイモンの言っていた本か、来て早々に目的が達成したな」
リウイの言葉を聞き、カーリアンは問いかけた。
「…ねえ、その本にイリーナ様の事、書いてなかったの」
カーリアンの質問にリウイは少し寂しげに答えた。
「何も無いな、おそらくこの世界の事しか書かれないのだろう」
「そう…」
「リウイ様…」
「ご主人様…」
「お兄ちゃん…」

四人の落ち込みを見て、リウイは自分自身に言い聞かせる様に三人を励ました
「構わん、対して期待もしていなかった。さて今後の方針だが。目的は達成してしまったな、この書はパイモンに渡すとして、今後どうする?」
「せっかく来たんだから楽しまないと」
「リウイ様の名を別世界に知らしめるのもよろしいかと」
「私はご主人様に従います」
「エヴリーヌも、でも。もっと暴れたいかも」

四人の意見を聞きリウイは決断した。
「そうだな、この世界で俺の力を知らしめるのもいいかもしれんな」
その言葉を聞き、カーリアン、ファーミシルス、エヴリーヌの三人は喜び、ペテレーネは畏まった。
その後、ファーミシルスはカーリアンに視線を僅かに向け、誇らしげに
「この戦いでは、私の一番の功を挙げたのですがリウイ様」
「そうが、ご苦労だった。して、報酬は何を望む?」
「リウイ様の伽の相手をさせていただければ」
「そうか、お前ほど優秀な部下を失うわけにはいかないからな、ファーミシルス。今日の伽をつとめろ」
「はい!」
ファーミシルスが喜び、他の三人が複雑な顔を
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