魔法先生ネギま!
0412話
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界でだがな」
「現実世界? あぁ、旧世界か」
俺の脳裏に浮かんだのは、麻帆良の操影術の使い手であるグッドマンだった。
だが、今の影槍を使ったやり取りで十分に理解出来た。この男は間違い無く操影術の使い手としてはグッドマンよりも上だろう。
まだその底は知れないが、あるいは混沌精霊の俺に匹敵するかもしれない操影術の腕前。
「おいおい、アクセルもカゲちゃんもその辺にしておけよ。どうせそのうち戦う事になるんだから、実際にやり合うのはそれまで取っておこうぜ」
ニヤリと笑いながらそう告げるラカンに、カゲタロウも同様の意見なのかあっさりと影槍を消し去る。
「……これって実は助かったんやないか? 俺とネギが勝てそうにない2組がぶつかるって事はこっちにも勝利の芽が……」
「出て来たらいいな?」
小声で呟いている小太郎へとそう話し掛けてやる。
「うわぁっ! べ、別に俺は変な事を考えてる訳やない!」
「まぁ、俺が勝つにしろ、俺が勝つにしろ、俺が勝つにしろ、そして結局俺が勝つにしろ最終的には決勝で戦う事にはなるんだから淡い期待はしない方がいいと思うがな」
「どれだけアクセルが勝つ事に決まってるねん!」
珍しく小太郎に突っ込みを入れられた俺は、苦笑しつつもラカンへと視線を向ける。
「魔法世界の英雄、紅き翼のジャック・ラカン。お前の力がどれ程のものなのか、準決勝で当たるのを楽しみにしているぞ。無いとは思うが、余りに手応えがないようなら……喰らうぞ?」
ゾワリとした殺気を噴出させ、自分でも分かる程に獰猛な笑みを口へと浮かべながら宣言する。
横にいるネギや小太郎が固まり、カゲタロウも咄嗟に数歩後ろへと下がる。
だが、さすがと言うべきだろう。ラカンはむしろ心地よい風でも感じているかのように平然と俺の殺気を受け流す。
「なかなかいい殺気だ。壁を越えた者の力、俺こそ楽しみにしているぞ」
ニヤリとした笑みを浮かべながら、そう返すラカンの言葉を最後に俺達は部屋から退出するのだった。
ちなみに固まっていたネギと小太郎は影槍を使って運び出した。
「……ねぇ、小太郎君。僕達あんな化け物に勝てるのかな?」
「しっかりせぇっ! やる前から諦めてどないすんねん! そもそも俺等は決勝だけを考えればいいんだからまだマシなんやで」
「でも、あのアクセル君とラカンさんだよ? どっちが来ても、どうやっても勝ち目が見えないんだけど……」
「正直な所、俺も同じや。けど、だからこそ残り少ない時間をどうやって使うかを考えるべきやろ」
悲壮感を浮かべて話している2人。それを眺めていたが、やがて結論が出たようなので声を掛ける。
「で、もういいのか?」
「ひぃっ! そう言えばアクセル君がい
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