拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 馬正
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
あれ?
そういや馬正、どこいった?
―― 馬正 side 漢中城下 ――
「ひどいと思いましぇんか!? 全く覚えていにゃいにゃんて、あまりにあまりというもにょ! そうにゃ思いませんか、仁義殿!」
「う、雲長殿……そのくらいになさってくだされ。私は仕事が……」
「ひどいでしょ、ひどいですよね、あんまりじゃにゃいですか! アレだけのことをしたのに全く覚えていにゃいなんて、まったくごしゅじんさまは、ひとでなしです!」
「…………………………ソウデスネ」
「そう思いますか? そう思いますよね!? 乙女の唇奪いにゃがら、憶えてにゃいにゃんて……んにゃっ!? 何を聞いていりゅんですか、仁義どにょ!?」
「…………………………ソウデスネ」
「まったくぅ……そりゃぁわたしは、桃香さみゃにくりゃべておんにゃらしさとか、愛らしさとかはないとはおもいますみょ? でも、でもだからって……なんでおぼえてにゃいんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「…………………………ソウデスネ」
見廻り途中で捕まったのが、運の尽き。
泥酔しながら泣きじゃくる雲長殿を、放っておくことも出来ず。
とほほ……主よ。
女性関係はちゃんとしてくだされ……
結局この日――私は仕事にならなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ