第四十二話 百物語その十一
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た青春論にもなる、とはいっても三人共飲み続けてはいるが。
「それは恋愛でしょ」
「それは男の子と女の子、ですよね」
「女の子同士じゃなくて」
即刻返す二人だった、二人も茉莉也とのやり取りにかなり慣れてきている。
それでだ、こうも言うのだった。
「先輩は女の子もいいって仰いますけれど」
「それも何人でもいいって」
「ええ、言ってるわよ」
茉莉也も負けていない、大杯に自分で赤ワインを注ぎ込みつつそのうえで二人に対して語っていくのだった。
「私嘘吐かないから」
「嘘吐かないことはいいですけれどね」
「美徳ですけれどね」
二人もそのことは絶対に否定しない、正直が美徳であることは紛れもない事実だからだ。想法のやり取りは互角といった調子だ。
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