TURN92 パルプナ=カラードその八
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
そう。だからソナーが開発されて隠密能力を上げて」
「ソナーの技術が上昇する」
「それの繰り返しになるわ」
「因果な話やな、けど考えてみたらそれが人間やな」
キューバは右手を己の頭の後ろにやって述べた。
「日進月歩とも言うけどな」
「競合ともね」
「兵器みたいなもんでもそうなるんやな」
「それで兵器は進歩してきたわ」
「そういうこっちゃな。まあとにかくソナーが開発されたんやな」
「第八世代の駆逐艦や巡洋艦に備えられるわ」
そうなるというのだ。
「そして艦載機にもね」
「で、こっちの潜水艦は余計に見つかりにくくなって」
「そういうことよ」
「わかったわ、まあとにかく向こうが潜水艦で来ても」
「戦えるわ」
「そのことがわかって結構や、ほな今度の戦いもな」
今からはじまるマダガスカルでの戦いもだというのだ。
「気合入れていこか」
「そうだな。俺も最近やっと調子が出て来たしな」
フランスは少し嬉しそうである。
「頑張っていくか」
「これまではどうやったんや」
「連合にいるあいだは散々だったんだよ」
これがこの戦争でのフランスだった。
「ドクツに負けてマダガスカルで降伏してな」
「いいところがなかったわね」
ドロシーはさらりと毒を吐いた。
「正直連合国のお荷物だったわ」
「おい、きついな」
「ありのままを言っただけよ」
「確かに負けっぱなしだったけれどな」
ドクツ、そして日本にだ。
「それで枢軸に入ってからだよ」
「調子が出たのね」
「ガメリカ戦でも気分よく戦えたしな」
無論アステカ戦もだ。
「枢軸にいる方が調子がいいんだよ」
「むしろそれまでがやったんやな」
「ドツボだったな」
敗北続きではこう言う他ない。
「いや、こっちは居心地もいいし楽しくやってるぜ」
「それはいいことね」
ドロシーはフランスに最後にこう言った、潜水艦への対策も進め連合軍との新たな戦いに入るのだった。
TURN92 完
2013・3・6
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ