女顔の男
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ったから来た。何眠っている」
「起こすのにもドラグノフ構えるなんてどういう教育受けてんだよ、アウラ。しかも眠っているとは失礼だな。集中するために瞑想してるんだろうが」
「とにかくシノンが呼んでいる」
そう言われて溜め息を吐くと、バギーのシートから降りて、アウラに着いていく。そこまで広くないすぐにシノンのところまで着く。そして来た瞬間にシノンから蹴りを入れられそうになったがそれを避ける。
「来たのに手荒な歓迎だな、シノン」
「アンタが遅いからでしょ!アウラが呼びに行かなかったらこないつもりだったでしょ!」
「もちろん。集中に専念してたかった」
「ゲツガはいつもどおりだ」
シノンは蹴りが入らなかったことに少しいらだちながらも周りの視線が集中しない度合いの声音で怒鳴る。だが、それぐらいでは反省などしない。そしてそれが自分のいつもどおりとアウラは言った。そして用件があるなら早く済ませようとシノンと一緒にバギーに乗せてきた少女に話を聞く。
「で、何でお前が俺を呼んだんだ?俺とお前は今日初めてあったはずだから何も聞くようなことはないはずだけど?」
「いや、一つだけ聞きたい事があるんだけど……あのゲツガ?」
そう聞かれた瞬間、身体が勝手に動いてベレッタを額に向けて構えていた。あまりの出来事にさすがに反応できていないだろうと思っていたが、あちらも反応していたようだ。しかし、銃を構えられるとは思っていなかったようである程度はなれて背中に腕を回すというような構えをとった。たぶん、ALOなどの剣士だったのであろう、そしてこの反応速度からするとあいつだと思うが念には念を入れておく。
しかし、今日はこの単語に対しては妙に敏感な気がする。元はといえばあのガスマスクの男のせいだ。あんな言葉を言うから疑い深くなっている。
「お前、ガスマスクの仲間か?」
「……何のことだ、俺はただお前が俺の知っているゲツガか確かめたかっただけなんだけど……いきなり銃を向けてくるなんてないだろ」
「悪いね。俺も普通ならこんなことしないだろうけど、今日はあのとかつけられた後に自分の名前が来ると妙に反応してしまうんでね。お前が誰だか予想は付いたけど一応、質問に答えるから内容をくれ」
「……ALOでケットシー、今から数十分前に分かれたって言えばわかるよな?」
「ああ。悪かったな、いきなり銃を向けて。女の子になったキリトよ。でも、俺は悲しくなってきたぜ。まさかシステムにもお前は男とみられないようになったなんて……」
銃をホルスターに収めると苦笑しながら今のキリトを見て言った。脳波の影響で性別が逆になるとは聞くには聞たが、まさかこんなに身近になる奴がいるなんて。だが実際は最も女性の容姿に近いアバターであろう。確か、前にサイトを見ていたときに何
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