暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン VIRUS
女顔の男
[1/4]

[8]前話 [1] 最後
 バギーで総督府に入るといろいろな人の視線が集まる。乗り物に乗っているプレイヤーが珍しいのであろう。だがそんなの特に気にすることもなく、そのまま奥にある大会参加者の集まるであろう待機場所にエレベータに乗り込んで向かう。B20Fで降りると、そこには大会に参加するであろうプレイヤーたちが各々の散っていた。

 やはり、もう少しで予選があるだけあってどこか空気がぴりぴりしている。そしてその中一際目立つのが武器を隠さずに見せびらかすように整備しているプレイヤーたち。

(まだ時間があるのに武器を見せびらかすなんて相手になる奴に自分の情報を与えてるようなもんだぞ。フェイクを使うならまだしも強力な武器をおもむろに整備してるなんてほぼ確実に対策されるのにな)

 強い武器を整備しながらちらちら見ている奴らの顔を見ながらそう思う。自分も人のことをいえないだろうがバギーはこの予選には使うつもりはない。もとより予選は一キロしかないのだ。そんな中をバギーで走ったところで大して意味をなさないだろうと思う。遮蔽物の代わりにはなるだろうが次の時もダメージは残るため使いたくはない。だからと言ってここまで持って来る必要はなかっただろうが一応、総督府の入り口の前に止めるのは入るのに邪魔だと思ったからと最初にも言ったとおり使うと見せかけるフェイクである。ドームの端っこまで来るとバギーにロックを掛けて止めた。

「さてと、後数分間何するかな……試合前に点検もいいけど、昨日に整備は終わらせてるから特にすることないし、マジで何しようかな……」

 そんなことを呟き、あたりを見渡す。特にやることもないので知り合いがいれば話そうと思ったのだが自分の視界には知り合いらしき人物の姿は見えなかった。アウラあたりならいそうだと思ったがこの背の高そうな男ばっかりで見つけることは難しかった。

 どうせならこのまま集中するために目を閉じておこうと思い目を閉じた瞬間にメッセージが飛んできた。

「一体誰からだよ。人が丁度集中しようとした矢先にメッセを送ってきたのは……」

 そう思って誰が送ってきたかを確認するとそこにはシノンとかかれていた。シノンから連絡を送ってくるなんて珍しいと思いながら内容を確認する。

【さっきここまで来た時にもう一人乗せてきた奴がアンタに会いたがってるから入り口付近に来なさい。もうすぐで始まるからすぐに】

 ほぼ半ば命令に近いような感じのメッセージが送られてきたので嫌だと送信する。これで集中できる、そう思い再び目を閉じた瞬間にまたメッセージが来た。どうせシノンだろうと思い無視してそのままでいる。と、今度は顔の辺りに何かが向いている気がする。誰だと思い目を薄く開けて見るとドラグノフの銃口が自分の額に向いていた。

「シノンがゲツガを呼んできてって言
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ