二人の魔王
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だそうだ。
古市がルルーシュ達を知っていたことに関しては駆け出しアイドルだと思って今のうちにつばをつけておこう、と本人が供述し誤解が解けた。
ベル坊はルルーシュの腕の中ですやすやと眠っており、話についていけない男鹿と古市はヨップルごっこに興じていた。
「そうでございます。勝手な事とは思いますがよろしいでしょうか?」
「ヨップル!!」
「すまないが、あちらの世界でやり残したことがある。」
「ヨパレリレーヌ!!」
「うん、僕達は最後の仕事をする前にここに飛ばされたからね。早く戻らないと世界が…」
「ヨペカヌリーヤ?」
「ヨポロメリパピーーッ!!」
「ルルーシュ様、スザク様が懸念しておられるのはゼロレクイエムの事でしょう?でしたらちゃんと遂行出来ていますよ。これを見てください」
ヒルダが差し出した手鏡を見るとそこにはルルーシュ達がいた世界が写っていた。
そして悪逆皇帝ルルーシュを倒した英雄としてルルーシュとスザクをこの世界に送りこんだアランドロンが祭り上げられていた。確かに世界は優しくなっていた。
「バカな俺達の綿密な計画がこんな結末を迎えていたとは」
「なんだか、バカらしくなってきたね」
「これでルルーシュ様とスザク様もあの世界に未練はないでしょう。ですのでお願いできませんか」
「…俺は世界の破壊に加担することは出来ない。そもそも俺がブリタニアのやり方を批判していたことを知っていたはずだ。しかし、ただ統治者として育てるのなら引き受けよう」
「なら、交渉決裂ですね。申し訳ありませんが、殺させて頂きます」
「ヒルダよ、お前はベルの侍女なのだろう?本当にベルのことを思うのならしっかりとした施政者に育てるべきだ。」
「わ、私は…」
「これでも俺は元皇子だったんだ。礼儀や作法から教えてやるぞ。それでも決裂というのならいいだろう。…スザク」
ルルーシュの前にスザクが立ちいつでも闘えるよう身構える。
「…ではお言葉に甘えたいと思います。私共々宜しくお願いします」
「こちらこそ宜しく頼む。始めに言っておくが子育てはあまり気負いせずに行った方がいいぞ」
「なっ…!?」
ヒルダは大魔王と同じことをルルーシュに言われ思わず赤面した。
「話は以上だな。古市これから少しの間世話になるな。宜しく頼む」
ルルーシュはヨップルごっこをしていて誰からにもスルーされ男鹿と共に落ち込んでいた古市に声をかけた。
「ようやく出番キタァァアアーってどういうこと?」
意味がわからずポカンとする古市にスザクはやれやれといった風に返答する。
「男鹿は君に話していなかったのか。会った時にルルーシュが言ったと思うけど住む場所を探す間お世話
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