二人の魔王
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「分かりました俺のことも古市でいいです。それでですね、おじさんの中から出てきたのは本当ですか?」
「あの男の話を聞く限りそうらしいな。だが、俺達もいきなりおじさんに吸い込まれてな。何が起こったのかよく分からん。」
「僕も質問したいんだけど、僕たちの事知ってる?」
「スザク、俺の顔と名前も知らないんだから、知ってるはずないだろ」
ハハハと笑い合う二人。
(どういうことだ?この二人は有名なのか?まあ、イケメンだしどこかの駆け出しアイドルなのかも。よし、知らないって言うと落ち込みそうだから知ってるフリをしよう)
「もちろん知ってますよ。だって有名ですもんね。内心いつそのことを言おうか思っていた所でしたよ。握手してもいいですか?俺ファンなんですよ」
よし、俺ナイス。とにこやかになる、古市とは対照に二人はとてつもない殺気を放ち、暇そうにしていた男鹿も二人を見た。
「ほう、まさか知らないというのは全て演技だったのか?…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様達、死ねっ!」
「「…わかった」」
2人は舌を噛みきろうとする。しかし、その行為を終えることはなかった。
どうやらギアスが何者かによって、打ち破られたようだ。
ルルーシュとスザクは新たに乱入してきた女を睨み付けた。
「ギアスを打ち破るとは貴様、コード保持者か?」
「何の事だか分からんが、ここにあらせられる魔王カイゼル・デ・エンペラーナ・ベルゼバブ4世様の身に危険を感じた。死をもって償え!!」
「ならこちらも魔王ルルーシュとして対処しよう。ナイトオブゼロ枢木スザク。我にたてつくものは全て排除せよ!」
「イエス、ユアマジェスティ」
闘いの火蓋が切って落とされるかと思いきや、女の方が突然頭を下げた。
「申し訳ございません。貴方様がルルーシュ様だとは知らずにこのヒルデガルダ、粗相をしてしまいました。しかし、主君が危機に立たされていたのでつい怒りに我を忘れてしまったのでございます。何卒ご容赦下さい」
「…話が見えないのだか。お前たちが俺とスザクを呼んだのか?」
頭を下げ続けるヒルダに対しルルーシュは問いかけた。
「はい、それがですね…」
「なるほど、そういうわけで呼んだのか。しかし、大魔王は勝手すぎる。魔界の民が心配だ。…ところでお前、ベルと呼んでもいいか?」
「ダッ!」
一連の騒ぎの後、一同は古市のリビングでお茶を飲みながら話していた。
ヒルダによるとカイゼル・デ・エンペラーナ・ベルゼバブ4世を立派な魔王と育てるために親代わりとして悪逆皇帝の名で魔界でも有名だったルルーシュを呼んだそうだ。ルルーシュをこちらに呼んだのはルルーシュがいた世界では何故か高位の悪魔は現界出来ないから
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