戦闘校舎のフェニックス
第25話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら、回避に専念したり、こんな弾で牽制をするだけ」
さすが、経験者。ばれたか。
イッセーのお蔭で空ってわけじゃないが俺の法力は結構消費している。
「ライザー様の元に私が向かったら、戦力が裂かれてしまうものね。そうなればあなたたちの勝ちは皆無になる」
正解。今、ライザーは5対1だ。アーシアは補助要員だから4対1か。
それでも勝てるか分からない現状、女王を合流させるわけにはいかない。
俺一人で足止めできるならそれに越したことはない。
「正直、無意味なことよ。私が加わらなくてもライザー様の勝ちは揺るがないもの」
「『リアス様の『騎士』一名。戦闘不能』」
その言葉に応じるように、グレイフィアさんのアナウンスが聞こえた。
「っ!」
「ほら、言ったでしょう?」
祐斗がやられたようだ。
新校舎から離れた森の中だからあっちの状況は分からない。
だが、おそらく劣勢だろう。
これは時間稼ぎをする余裕は無い。こいつを倒さないといけないな。
「ライザー様が残りの駒を落として、ゲームを終わらせるのも時間の問題。その前にあなたを消さないといけないわね」
またしても爆発が起きる。
それを回避するが、違和感がある。
威力が低い。
さっきまでは木々を吹き飛ばすほどの威力があったが、今のは枝や葉は吹き飛んでいるが木は残ったまま。
すぐさま、相手のいた場所を見上げるがそこにユーベルーナはいなかった。
そこでさっきの爆発の意味に気が付いた。
単純に目くらまし。おそらく次に大きな一撃を入れる気だろう。
だが何処に行った?
さっきまで見下ろせる上空に居たんだ。当然遮蔽物は何もない。
透過か?
そう考えているとき視界の端にユーベルーナを捕らえた。
そうか。あの目くらましの後、高度を下げて木々に隠れるように俺の視界から逃れたのか。
それにこれから打つであろう一撃は正確な狙いをつける必要がない広範囲攻撃だ。
どうする?
防御はおそらく無理だ。一方向なら防げるが全方位から爆発が襲うため防ぎきれない。
回避は加速魔法陣で全力で逃げれば、残れる可能性もある。
だが、避けたところでイタチごっこ。同じことの繰り返しになり、そして部長たちが不利になるだけだ。
なら攻めるか。
あっちの指揮を高める意味でもここで女王を落とすのはいい。
最悪相打ちでも、こっちを懸念させる必要がなくなるからいいだろう。
覚悟を決め、準備をする。
相手の準備も済んだみたいで大きな一撃が来た。
「終わりよ」
ドオオォォーーン!!!
辺り一帯すべてを吹き飛ばした爆発。
タイミングを見計らい加速魔法陣で上空に跳ぶ。
跳ぶ際に、相手の爆発の爆風も上乗せで一気に跳んだ。
無傷ではない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ