―精霊狩り―
[10/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーク・リゾネーター》をチューニング!」
その音叉がぶつかり合った音により、自身の身体を光の輪として《ダーク・リゾネーター》はヘル・ガンドックを包み込み、シンクロ召喚される準備が完了する。今はまだ何の変哲もないシンクロ召喚だが、ギースの様子はどこかいつも以上に自信満々で、怪しげな雰囲気を醸し出している。
「心の闇より生まれし者、今、魂と引き替えに降臨するがいい! シンクロ召喚! 脈動せよ、《ブラッド・メフィスト》!」
ブラッド・メフィスト
ATK2800
DEF1300
血の悪魔という物騒な名前の、黒いシルクハットを被った魔法使いのようなモンスターがシンクロ召喚される。その攻撃力はフルール・ド・シュヴァリエと同じ2800であり、禍々しげな視線を明日香へと向けた。
「バトル! ブラッド・メフィストでサイバー・エンジェル−弁天−に攻撃! カースド・ブラッド!」
「ならリバースカード《ダメージ・ダイエット》を発動! このターンのダメージを全て半分に――ッ!?」
明日香LP2100→1600
ブラッド・メフィストが杖を振りかざすと、サイバー・エンジェル−弁天−を軽々と吹き飛ばしたが、明日香へのダメージはリバースカードによる半透明のバリアが包み込む。……しかし《ダメージ・ダイエット》の甲斐もあっての、僅か600ポイントのダメージにもかかわらず、明日香はそのダメージによって膝を着く程のダメージを受けていた。
「明日香!?」
「くっ……大丈夫よ、遊矢」
大丈夫と言いながら明日香は早くも立ち上がったが、この程度のダメージで膝を着いたことがまず異常なことに他ならない。フィールドに高笑いが響き渡り、俺はその発信源をギースの方を睨みつけた。
「この《ブラッド・メフィスト》は、カードを製造した時にプレイヤーの身体にまでダメージが発生する、という不具合が発生した正真正銘の闇のカード! ダイレクトアタックなんて受けたら……現実のライフが無くなっちまうかもなぁ……」
セブンスターズたち以来の闇のカードの登場に、一瞬だけ「偽物か?」という思考が頭をよぎったものの……その明日香のダメージを見る限り、そんなことは無いようだ。
「明日香……」
「止めろなんて言わないでよね、遊矢」
先んじて言おうとしていたことを言われてしまい、ぐうの音も出ないとはこのことか。明日香はブラッド・メフィストを前にして、一歩も引かないと言わんばかりの態勢を示した。
「ふん、ならばメインフェイズ2に魔法を発動だ、通常魔法《デコイ・ベイビー》!」
ギースの使用した魔法カードとともに、ギースのフィールドで獲物となっていたブレード・スケーターが解放された。捕らわれていた仲間を助けようと、フルール・ド・シュ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ