第一話 蒼色と妖精王
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「ふぅ……」
と一息ついたとき
「おいレイン?」
と後ろから声をかけられた
「んあ?あぁなんだ【黒】か」
黒いと呼ばれた少女
長い黒髪に黒い瞳
黒という色で埋め尽くされたその少女は通称黒雪姫
そしてレギオンネガ・ネビュラスのレギオンマスター[ブラック・ロータス]その人だ
「いつも思うのだがバーストリンカーを色で呼ぶ癖直らないのか?」
「うん直さない」
「即答か……私だからいいものの他の連中をその呼び方はマズいぞ
」
「そうか?まぁ、リアルを知ってるのは何人かだからいいけどな」
「そんなものなのか?」
すると
「あー!レイン!またマスターと歩いてる?」
オレンジ色のカチューシャに肩より少し長いくらいの茶髪
身長はレインの肩くらいの小柄
瞳の色はこれまたオレンジ
そして俺たちが通う梅郷中の制服を着た可愛らしい少女
名は月影明奈(つきかげあきな)
ちなみに1年生だ
「朝からうるせえよ【オレンジ】別にいいだろ俺が誰と一緒に歩いて通学しようと」
「たしかに誰でもいいけどマスターだけはダメなの?
それに私の事は[あきな]か[アル]って呼んでっていつも言ってるでしょ!」
「やだね、俺は認めた奴以外は色でしか呼ばない
今の所はグランデとメイデンくらいだな」
「ちょっと待て!緑の王はまだ分かるがなぜういういもなんだ?
普通そこには上司の私も入るべきだろう!」
「私だって!私はレインの子なんだよ?少しくらい呼んでくれたっていいじゃん……」
「ったく……お前らさぁ……」
「「おお?」」
「声でかい……目立つだろうが」
「「あっ……」」
周囲にはレイン達を見つめる生徒達
「てなわけで俺は先に行くぞ
それと俺は通学路を変えるからな」
ダッシュするレイン
以前の世界で鍛えられた身体能力は圧倒的で既に見えなくなっていた
「「あっちょっ……まっ…」」
「行っちゃった……相変わらず足速いね」
「くっ……レインに相談せねばならない事があったと言うのに……
だからせっかくここで待ち伏せしていたのに!
また新しくレインの通学路を調べ直さねばならないではないか!」
さらっと犯罪の匂いのする事を言ってのけた黒雪姫
「えっ?マスターそんな事やってたんですか?」
「えっ……あっ!いや、そんな事はしていないぞ!ほ、ほら月影くんも早く行かないと遅刻するぞ!」
「話変えた!って待ってくださいよマスター!」
side レイン
その日の昼休み
【黒】が直結したと聞いて思わず吹いた
直結とは
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