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学園バラライカ
1.捨てた物
2.強者と弱者
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、何?そう、ええ、殲滅?
まさか全員殺す気なの?ええ、わかったわ、
2、3人は生きて捕まえなさい、ええ、ありがとう」


真理子さんが携帯をしまうとスッと息を吸う


「23人の反対派グループが第三資料室に火炎瓶を投げたらしいわ」
「そうですね、今日は一般生徒が特別科の方へ入って良い日
ですから・・・、そこで狙って来たのかも知れません、」
「とりあえず一般生徒の非難を優先に、真理子、風紀からは?」
「・・・、とりあえず生徒会も殲滅に向かうように・・・、との事で」
「ソウ・・・、」

「叉慧と私は東校舎へいきましょう、薫、ごめんなさいね
荒屋敷さんはまだ帰り道が分からないだろうから」
「わかりました、」


真理子さんと叉慧先輩が出て行くのをみてから
荒屋敷さんに話しかける
荒屋敷さんはすんなりと頷いてついて来てくれた


「荒屋敷さんは、軍人さんなんですよね?」
「ええ、そうだけど?」


さらりと返されどう話せばいいのか困ってしまう・・・、


「どうして嵐ヶ丘へ?」
「短期で日本特別調査本部へ移動となった
ついでに嵐ヶ丘の視察も頼まれた、それだけ」
「ずっとイヴァレータにいたんですか?」
「国籍は日本、そうね、でもまあ、イヴァレータに
10年以上はいるから、日本は10年ぶりかしら・・・、」

「そう、なんですか・・・、」
「坂神 薫と言ったかな、」
「え、あ、はい!」
「君はあの馬鹿よりは頭が回るようだな、」
「え、っと?叉慧先輩ですか・・・?」
「私の魔術に気づいたの、薫、貴方が一番早かった
薫と同じタイミングで馬鹿も気づいていたら私の詠唱は
止めれていたかもしれないのにな、」

「叉慧先輩は確かに、戦闘となると前しか見えなくなる所は
あるとは思います・・・、でも荒屋敷さん、貴方が誘導していた
とも見えるのですが・・・、」

「確かに、あの魔術は指定した場所に獲物を誘い込まなきゃ
ただのゴミカスだ、だがそれに気づかずホイホイ誘われる
馬鹿は本当の戦場じゃ餌、いや餌以下か、時間稼ぎにすらならない」


荒屋敷さんはハッと笑い飛ばす
長い辛子色の髪が太陽の光をうけてキラキラと輝く


「私はな、薫、どんなに力を持っていたとして、その力を
上手く使うには頭が必要だと考えている、そしてその頭が
使い物にならないのならば私は味方に必要ないとも思う
逆に言うと、力が無いが頭が良ければ、ただの脳筋馬鹿よりは使える
そう言いたいんだよ」

「荒屋敷さんは、」

「やめた、薫、無駄な話はやめにしよう」


荒屋敷さんはゆっくりとハンドガンを懐から出す


「荒屋敷さ・・・、ん・・・?」
「薫、一つだけ良いことを教えてやろ
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