1.捨てた物
2.強者と弱者
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授業は始まった
荒屋敷さんは普通に姿を見せた
「写真では軍服だったけど、普通に制服を着てるわね」
「ええ、とても綺麗な方ですね」
「片目塞いじゃってあれで戦闘できるのかしら・・・、」
たしかに荒屋敷さんは片目を前髪で隠している
それでも叉慧先輩の攻撃を全てよけているのだから
視界には何の問題も無いのだろう
「無駄な動作がないわね、さすが本物の軍人は動きが違う
ナイフだって叉慧の攻撃を受け流すぐらいにしか使ってない
荒屋敷からの攻撃はまだ一回も無いわね、」
パキ
確かに何か、たとえるならプラスチックの薄い板が折れたような
音が聞こえた
「変な音が・・・、」
「どうかしたの?薫」
嫌な予感がする、なんともいえない、寒いような苦しいような
ふと叉慧先輩達の方を見る
いまだに荒屋敷さんは避けているだけだった
違うこれは、
「魔術・・・!」
「魔術がどうかしたの?」
「真理子さん、荒屋敷さんの足元を見てください」
「・・・、あれは・・・!魔術を足で書いていたのね・・・!
風紀員、今すぐ一般生徒を追い出して、非難させて!」
普通の魔術は魔力使って行う、その魔力が大きければ大きいほど
強い魔術を使う事ができ、その魔術を発動させるには
「魔法陣を開くか、魔術を読むか、の二択、でも荒屋敷さんは」
魔術を地面に書いている・・・、
それで発動するの?叉慧先輩の攻撃を避け続けているのは
それだけじゃないはず・・・、
「叉慧先輩を誘導している、」
どんな魔術なのか描いている文字があいまいすぎて分からない
「発動」
「なっ」
「叉慧先輩!」
荒屋敷さんの足元が紫色にふわりと光ると
叉慧先輩の足元からグチャリと音を立てて鋭い爪の手が出てくる
「召喚魔術、魔術がぐちゃぐちゃだから未完成のままで
呼ばれるだろうけど、それでも飛びっきりのヤツだよソイツは」
手は叉慧先輩の足をがしりとつかむと
地面からゆっくりと人の顔のような物が出てくる
腐臭が漂い、肉は腐りただれ、それは人ではなく死体
「死人・・・?!」
「驚く程じゃない、お前だって何回も見てきてるだろ、死体ぐらい」
死人は叉慧先輩の足をどろどろとした沼に引きずり落とそうとする
「くっそ!!」
叉慧先輩は死人に日本刀を突き立てる
その瞬間非常ベルが鳴る
「・・・、やめにしよう生徒会長殿、」
スウッと消える死人を見てホッとするが荒屋敷さんは
キョロキョロと周りを見ると真理子さんを見た
それと同時に真理子さんの携帯がなる
「もしもし、私よ
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