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学園バラライカ
1.捨てた物
捨てた物
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測るテスト
特別戦闘科だけの授業で、1年生が2、3年生と一対一の
なんでもあり戦闘を行う
相手が降参、もしくは審判が危険とみなしたら終了

もちろんお互いの意思が合えば、互いのどちらかが
戦闘不能になるまで戦い続ける事ですら可能


「しょうがないわよ、この魔力に対抗できる2、3年は
叉慧貴方一人なのよ、まあ貴方が相手したとて
時間稼ぎになるかどうかの実力の差なのは、数字からして分かるけど」
「4桁の魔力持ってるヤツは化け物ダヨ、薫、コイツは化け物なんだよ」


叉慧先輩はそういうと書類をファイルに綴じる


「ユート、イヴァレータ軍のユート、あいつですら三桁なんだ
シュヴァリエやラヘルが四桁の魔力、つまりコイツは
シュヴァリエと同等、もしくはそれ以上の力があると見ていいんだ・・・、」


仮に私の魔力をあげたとするなら「67」私よりもはるかに上を行く数字
それは普通ならありえない数字であり、ここに来てはいけない数字


「まあ900の俺がバケモノ扱いされてるんだから?
コイツは神様かって言う話なワケ!まー、そんなん相手しろ言われても
負けちゃうって!マジで!」
「実際戦闘能力は書かれてないから、やってみないとわからないしね」
「真理子は俺に軽く死ねって言ってるようなモンだけど
俺も我楼や死生相手してきてるし、本気でやんなきゃ駄目カナー・・・、」

「そうですね、叉慧先輩、頑張ってください
真理子さんも審判お願いします」
「ええ、わかってるわ」


講義は午後1時開始・・・、後30分
私はまだその時は何も考えていなかった

叉慧先輩と真理子さんと一緒に「何事もない普通の生活」を
過ごせるとそうまだ思っていたから

平和ボケしたこの頭では
少しずつ近づいてくる崩壊にも気づけず
誰かがきっと守ってくれるだろうと言う他人任せで
生きている今では、

本当のはじまりには気づけない


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