夢の続き
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・!?そんな事が目的だったのか!?デリオラの・・・恐ろしさはお前もよく知ってるはずだ!」
ピクッとリオンが反応する。
「や・・・止めろ・・・無理だ・・・!」
それを聞いたリオンはカッと目を見開いた。
「うあああっ!」
その途端、氷がズガァァッとグレイを囲むように飛び出す。
「『止めろ』『無理だ』・・・だと?」
「がはっ!」
「あの時・・・俺達もお前に同じ言葉をかけた。忘れた訳ではあるまいな」
(あの時・・・?)
そしてリオンは、叫んだ。
「お前がデリオラなんかに挑んだから、ウルは死んだんだぞ!」
(!グレイがデリオラに・・・挑んだ!?そしてデリオラを命をかけて封じたウルさん、は死んだ・・・!?)
ルーが驚愕の事実に目を見開いている間にも、リオンの攻撃が続く。
「お前にウルの名を口にする資格はない!消えろ!消え失せろ!」
それからしばらくして、倒れるグレイの近くに1人の人が現れた。
それはリオンではなく、ルーシィでもなく、シェリーでもユウカでもトビーでもない・・・。
「だせぇな・・・ハデにやられやがって」
氷に体を覆われたナツだった。
「ナツ・・・お前・・・何で・・・ここに・・・」
「村がどっちか解んねぇから高いトコまで戻ろうとしたんだよ。そしたらルーが『グレイが大変だ』とか言って村まで走って行って・・・でもやっぱ村がどっちか解んねぇから戻ってきた。あっちだ!ホレ・・・行くぞ」
そう言うとナツはグレイの服を引っ張り、引きずるような形で前に進む。
「リオン・・・は・・・?」
「知らん。誰もいなかったし儀式も終わってた。くそっ!ルーシィが苛められてたら俺達のせいだぞ!」
どさっとグレイを背負うような形で持ち上げる。
グレイはふと、あの時の事を思い出していた。
『よせ!デリオラになんか勝てる訳ないだろ!お前じゃ無理だ、グレイ!』
叱るような顔つきでそう言うのは、師匠のウル。
続いて脳裏に浮かんだのは、この仕事に行く前、ハルジオンでのあの会話。
『俺はS級クエストやるんだ!』
『オメーらの実力じゃ無理な仕事だからS級って言うんだよ!』
それを思い出したグレイは小さく口を開く。
「ナツ・・・」
「あ?」
「俺にはお前の事・・・言えねぇ・・・何も言えねぇ・・・」
グレイは、泣いていた。
思い出したのだ。自分も昔、ナツとルーのような事をした事を。
そんな自分がナツ達に『止めろ』と言えるか?
・・・グレイが出した答えは『NO』だった。
それを聞き、グレイの涙を見たナツは叫ぶ。
「負けたくれぇでぐじ
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