2章 これが「異能者、無能者の会」
第九話「負の連鎖」
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を費やすつもり?姉御もそのくらいの事は理解して頂かないと…。」
ユウタ
「ッチ…。わかったよ。今回はこのぐらいにしてやる。」
メル
「そうね。姉という威厳を保たないとね。」
ねぇ…なんで…? なんでこれで丸く収まる訳?
僕のどこが悪いのさ。なんで僕だけ…こんな酷い具合に処理されるんですかね?
ユウタ
「あれ、どうしたんですか、先輩。」
メル
「何、泣いてるのかしら…。意味がわからないわ。」
いや、お前らのせいだから?マジふざけんなよ…。意味がわからないのはこっちの方だよ?
さっきまで僕をディスってたのに、何さ…その態度…。
シィラ
「それはあなたたちのしたことじゃない。まったく…先輩大丈夫ですか?」
地面にへたれこむ僕を支えるように背中をさすってもらった。
シャイン
「ありがとう。」
シィラ
「これくらい当然ですよ。あなたのような人をみていると放っておけないんで…。」
天使だ。神の遣いだ。なんて人だ。残虐非道なこの部にこのような人がいたなんて…僕は…
メル
「うっぷ…。急に吐き気が…うぅ…。」
シィラ
「大丈夫ですか!?姉御?」
これは僕に対して反吐が出るということなのだろうか。そこまでならまだ許せる。だけど僕に向けてさらに中指を立てるなんてまんざらでもない。あんな人を介抱なんて僕は嫌だ。
メル
「ぅ…。そこの虫ケラを見てると反吐が出る。」
シィラ
「姉御、大丈夫ですか!?」
大丈夫ですか?そこのお嬢さん、とんでもないこと言いましたよね?この僕に対して…。
ユウタ
「まぁそこらへんにしといて…で今回俺らを招集した理由はあるんだろうな?」
メル
「ぅぷ…。えぇ、あるわ。」
そりゃーよかった。ってまだ吐くのかよ?
しかもそこ、新品のカーペットの上なんだけれども…これ、僕がわざわざ持参してきたカーペットなんだけど!?
シャイン
「それ…あとで洗って返してね…。」
メル
「嫌よ。自分のものなんだから自分でなんとかしなさい。」
…デスヨネー。だと思いましたよ。そーですよねぇー。やっぱりそうですよねー。狙ってたってことか…。どんだけ僕を陥れたいんだこの人は…。
シィラ
「ともかく…今回ばかりは議題があるそうなので…聞きましょう。」
メル
「えぇ…。今回集まってもらったのは他でもなく、依頼があったのよ。」
依頼?僕らって依頼とかそういう類を受けるような部だっけ?…まぁいいか、やらないよりかはまだマシな方だろう。
シャイン
「その依頼ってのは?」
メル
「あら、妙に利口だわね…。変に文句を垂れるあなただから余計違和感あるわ。」
シャイン
「余計なお世話だよ?
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