2章 これが「異能者、無能者の会」
第九話「負の連鎖」
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議する意味がわからない?」
つい口が滑ってしまった。溜まりに溜まった僕の怒りが絶頂に達したのだろう。日頃、ボロ雑巾のように扱われた僕の気持ちの表れなのだろう。
メル
「へぇー。この状況でそんな口がきけるのね〜。」
シャイン
「いや、これは違う。」
メル
「何が違うのよ?私は今、そのあなたの本心が聞けてとても嬉しいのよ。」
は?どういうこと?てっきりブチ切れて僕を拷問するのだと思っていたのに…予想外だ。
ぁ、違うんです。決してそれを望んでいるのではなくてですね…ほら、こう…。
ユウタ
「と、言いますと?」
ユウタがそう疑問を投げかけるとメルは機嫌を損ねたように睨みつける。いやぁ、本当怖い。何が気に入って何が気に食わないのか…やれやれ…。
シィラ
「まぁまぁ、そんなピリピリしなくてもいいじゃないですか、姉御。」
メル
「そうね…。バカに構ってるほど私も暇じゃないわ。」
ユウタ
「バカ…だと?」
辺り一面に負のオーラが漂う。それは紛れもなく、憤怒と傲慢と例えるのが最もふさわしいようにも見えなくもない。とても、危険なオーラだ。
メル
「だってそうでしょ?バカにバカだって言っても分からないようなあなたはそれだけバカってことよ。」
ユウタ
「ハハ…。それを言うなら君だって同じじゃないのかな?平気で下を作って、罵り、踏みにじり、そして言葉で傷つける。何様のつもりだ?」
メル
「それのどこが悪いの?上に上がいるように下に下がいるの。当たり前のことじゃない。まぁ私に上はいないでしょうけどね。あなたとは違って。」
うわ…これ結構やばいんじゃないの?見た感じ両者引き下がることはないだろうし、むしろ激化して全校生徒を巻き込むことだってしでかしそうだよな。
シャイン
「まぁまぁ、そう仰らずに…穏便に、穏便に。」
ユウタ
「黙れ。変態ドM野郎。」
うぐっ…。唯一、共感できたと思っていたというのに…。ひ、酷い。
シャイン
「おぃ、そりゃどういうことだよ!?」
メル
「あら、どうしたの焦っちゃって。もしかして勝手に共感できる。とか思っちゃったのかしら?さすがよね〜。さすが、超絶勘違い野郎ね。」
ぅうぅ…。ちくしょう。なんなんだよ。どいつもこいつも喉に突き刺さるような事言いやがって…。僕のハートはもう粉々だよ…。
シャイン
「うぐぐ…。」
シィラ
「だ、大丈夫ですか!?先輩?」
大丈夫だったら普通泣かないからね。これをどう見て大丈夫だって言うんですかね?まぁこの二人に言わせてみれば、ザコやらクズとかそういう類に…ぅう…思ってるこっちが虚しくなるわ?
シィラ
「いい加減、始めましょうよ。こんなバカげたことに時間
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