第1話
[9/9]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
外されたりはしていない。
これからも外されたりはしないだろう。
なら、HPが0にならない限り死なない。
死ぬのは、絶対に嫌だ。
私にとって、家族の証は“気持ち”だから。
死んだら、私の“気持ち”は消える。
血縁では無い私が、唯一誇れる家族の証が“気持ち”だから。
それを失うのは、絶対に嫌。
そして、これからの事を考える。
ゲームクリアの時まで、街でのんびり過ごすなんていうのは却下。
だったら戦うしかない。
確か、迷宮区って言うのが在って、そこの奥にボスがいて、
そいつを倒す事で、次の層まで進む・・・
そして、100層のボスを倒す事がゲームクリアーの条件。
その瞬間まで、生きて、戦い抜く。絶対。
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
その日は、その後すぐに寝た。
そして、翌朝。オオカミを倒して手に入れたアイテムを全て売り払い、
ナギナタの耐久値を修理してもらった。
もっと強い武器を買うと言う考えも思いついたが、今ある残金で少し上の武器を買うより、
もっと格上の武器をお金を貯めて買ったような気がしたので、
同じナギナタを3本貰った。
それと、衣料品店に行って、薄萌葱色のローブと白い細長い布を買った。
ローブは顔を隠す為。目立ちたくないし。
そして布は、腰に巻いて縛った。
袴の帯の代わりだ。薙刀を使う時、帯をしていないと言うのは落ち着かない。
道着一式が欲しかったけど、それは無理だろう。
ナギナタは、常時背負うとなると重いので、
必要な時だけクイックチェンジで取り出すようにした。
そして、迷宮区の近くにある街、トールバーナに行く為、
はじまりの街の門を出た。
11月7日の事。
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ