暁 〜小説投稿サイト〜
〜白と碧の翡翠〜
第1話
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外されたりはしていない。
これからも外されたりはしないだろう。

なら、HPが0にならない限り死なない。

死ぬのは、絶対に嫌だ。
私にとって、家族の証は“気持ち”だから。
死んだら、私の“気持ち”は消える。
血縁では無い私が、唯一誇れる家族の証が“気持ち”だから。
それを失うのは、絶対に嫌。

そして、これからの事を考える。

ゲームクリアの時まで、街でのんびり過ごすなんていうのは却下。

だったら戦うしかない。
確か、迷宮区って言うのが在って、そこの奥にボスがいて、
そいつを倒す事で、次の層まで進む・・・
そして、100層のボスを倒す事がゲームクリアーの条件。

その瞬間まで、生きて、戦い抜く。絶対。

◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆

その日は、その後すぐに寝た。
そして、翌朝。オオカミを倒して手に入れたアイテムを全て売り払い、
ナギナタの耐久値を修理してもらった。

もっと強い武器を買うと言う考えも思いついたが、今ある残金で少し上の武器を買うより、
もっと格上の武器をお金を貯めて買ったような気がしたので、

同じナギナタを3本貰った。

それと、衣料品店に行って、薄萌葱色のローブと白い細長い布を買った。

ローブは顔を隠す為。目立ちたくないし。
そして布は、腰に巻いて縛った。

袴の帯の代わりだ。薙刀を使う時、帯をしていないと言うのは落ち着かない。
道着一式が欲しかったけど、それは無理だろう。

ナギナタは、常時背負うとなると重いので、
必要な時だけクイックチェンジで取り出すようにした。

そして、迷宮区の近くにある街、トールバーナに行く為、
はじまりの街の門を出た。

11月7日の事。

◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
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