第1話
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その結果。
今、この世界で、意味を持てた。
実際に今まで覚えた技法を使って、切り裂く。
楽しかったし、嬉しかった。
お兄ちゃんに、ソードアート・オンラインは楽しいの?と聞いた時、
“凄く”と言われた。
その時は、そのゲームはそんなに楽しい物だったんだ・・・と言う感想しか抱かなかったけど。
今、ソードアート・オンラインの感想を書け、と言われたら、
400字詰の原稿用紙10枚埋めれるかもしれない。
え?じゃあ書けって?嫌だよ。面倒だもん。
・・・ともかく、とっても楽しかった!
だから、傍にオオカミが完全に出なくなるまで狩ってしまった私は、悪くない・・・はず。
さて、何にもいなくなっちゃったけど・・・別の場所に行ったら別のモンスターがいるのかな?
と思ったら、鐘の音が聞こえて、視界が青白い光に包まれた・・・。
何なの・・・?
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
光が収まって、周りを見ると、そこはさっきまでいた草原では無く、
始まりの街の広場の石畳の上だった。
えっと、テレポートって奴なのかな?
アイテムとかは使って無いから、運営側から・・・?
何のために?
周りを見ると、皆困惑した様子で・・・ふと上を見ると、赤い文字が広がって行くのが見えた
《Warning》《System Announcement》
その字。
深紅の血のような色の字。その字を見ているだけで、言い表しようの無い不安が押し寄せた。
あっという間に空を埋め尽くした緋色。
そして、その字の隙間から、どろりとした赤い血のような・・・
そんな液体が流れ出てきた。
そしてそれは空中で形を変えて・・・
深紅のフード付きのローブを纏った、巨大な人の姿になった。
否。顔が或るべき所は、闇だった。真っ黒な。
そして、声が聞こえた。
「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ」
「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。」
「プレイヤー諸君は、
すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅している事に気付いているだろう。
しかしそれは、ゲームの不具合ではない。
繰り返す、これは不具合では無く、ソードアート・オンライン本来の仕様である。」
「諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトする事は出来ない。」
「また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止、あるいは解除も有り得ない。
もしもそれが試みられた場合―――
―――ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、
諸君らの脳を破壊し、生命活動を停止させる。」
そこまでの言葉を
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