第1話
[6/9]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
え去った。
目の前に、ウィンドウが表示され、アイテムとコル、経験値の入手が提示された。
様は、このままたくさんオオカミを狩って、経験値を稼いでレベルを上げるんだよね。
さて、頑張ろうっ!
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
10体ほど倒した時、レベルが上がった
・・・敏捷か筋力にパラメーターを振れって・・・
結局、5あったポイントを、敏捷:4 筋力:1 に振った。
さて、もっと狩るか。
◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆
大分狩って、レベルが5になった。
パラメーターは、結局、敏捷:筋力が7:3になるように振っている。
大薙刀を持つ場合は、もっと筋力に振った方が良いのかもしれないけど、
今はそこまで必要としていない。
それで・・・“なぎなた”を武術として習った事がある人なら、
私が石突でオオカミを上から突いたりした事を有り得ないと思うだろう。
だけど、私が祖母から受け継いだのは、葉桜流と言う流派。
これは、昔に江戸城で働いていた女性達が使っていた流派とやらで、
“実戦用”なぎなた術なのだ。
つまり、小手や面などを狙うだけではなく、
背中だろうが何処だろうが隙があったら攻撃しろ!と言う事である。
もちろん、試合用の、決まった所を打ち、ルールに従った戦いもちゃんと出来る。
だけど、私の本来の術は違う。
今まで、スポンジでぐるぐる巻きにした木製の薙刀を使って練習していたけれど。
薙刀の本領・・・それは。
突く事も、薙ぎ払う事も、切る事も、柄や石突で殴る事も、
中距離も、近距離も出来る。隙の無い武器。
それが今私の手の中にある。本物の刃が付き、切る事も出来る。
それを手にして、それを思いっきり相手に振る事が出来る。
今まで、祖父母の前で誓い、その言葉を破らず。積み重ねて来た、実戦用薙刀。
祖母が亡くなった後も、ひたすら練習した技の数々。
私は、今年の夏のなぎなたの大会で、全国大会2位と言う成績を収めた。
満足する訳が無い。負けたのだから。
全国2位と言えば凄いと言われるかもしれないが、
私の中にあったのは負けたと言う感情だけ。
その時に、一瞬だけ思った。実戦用は捨てて、
武道としてのなぎなた術だけを練習していれば良かったのではないかと。
だけど、やっぱり捨てれなかった。
あの日から増やしたのは、武道としてのなぎなた術が占める練習時間の割合では無く、
全体の練習量。
負けたのは葉桜流にも練習を裂いていたせいじゃ無い。
私自身の問題。
そう思って、今まで通り。練習時間の内、
半分は葉桜流、もう半分を武道としてのなぎなた術に使った。
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ