暁 〜小説投稿サイト〜
〜白と碧の翡翠〜
第1話
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お兄ちゃんが私やスグ、そしてお父さんにお母さん達と、
急に距離を置くようになって、あんまり話してくれなくなって。

私は祖母から習った薙刀に、スグは祖父から習った剣道に、お父さんとお母さんは仕事に、

それぞれの事で、いっぱいで。

スグと私は、どっちも小さい頃の約束を守って。
お互い、剣道と薙刀の会話が出来たけど、

お兄ちゃんとは、一緒の会話ができなくて、
少し話しても、直ぐに会話が続かない。そんな日々を送っていた。


だから、今回、そんな日々を打ち壊す作戦を、決行したいと思いますっ!


10月31日、ハロウィンの日の数日前から、近くのゲームショップの前に並んで、
手に入れた“ソードアート・オンライン”と言うオンラインゲーム

ナーヴギアと言う機械を使ったフルダイブシステムで、
仮想世界に入れると言う・・・

まぁ、機械に詳しくない私には良く分からない事なんだけどね・・・。

とにかく、このゲームをお兄ちゃんと一緒に遊んで、共通の話題を作って、
また、昔みたいに仲良く話せたらなって思った。

だから、学校を・・・お母さんに頼み込んで、風邪と言う事にしてもらって休んで、
ソードアート・オンラインを買って来た。

お兄ちゃんには内緒でだ。数日家を空ける事については、
内緒!と言い張って教えなかった。
お母さんの援護もあって、なんとか隠し通し、ナーヴギア等も購入。
パソコンは、お母さんのを借りた。

お兄ちゃんは、これのβテストに当選して、正式版も入手してから、
一緒に遊べるはず。

ゲームなんて、全くと言っていい程やって無いけど、
このゲームは、現実の脳から伝わる指令を延髄あたりでキャンセル、
代わりに仮想世界での体を動かすと言っていた。

つまり、ボタン操作などは必要なく、現実で体を動かす動きそのままに、
仮想世界の体を動かせると言う事。

これなら、現実の薙刀の動きを応用すれば、完全なド素人よりはマシなのでは無いか。
そう思った事が、このゲーム購入に至っての大きな原因である。

そして、2022年11月6日、日曜日。13時00分に、正式サービスが開始する。

ついさっき、スグは部活に行くと言って出かけて行った。
私は、中学になぎなた部が無かった為、部活などには入っていない。
また、近くもなぎなたが出来る環境ではない為、
祖母が亡くなってからは、ほぼ自己流になってしまっている。

さてと、それで。私の部屋は、お兄ちゃんの部屋と共用である。
ただし、男女である事もあり、2段ベットを部屋の真ん中に置いて、
下がお兄ちゃん、上が私と言う様にし、
部屋の右側が私、左側がお兄ちゃんのスペースとなっているので、
相手のスペースとなっている側
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