暁 〜小説投稿サイト〜
MS Operative Theory
RX計画とV作戦A
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話

事態の悪化の一途をたどっていることを認識した軍部は、レビル大将が強く後押ししたこともあって、試作MSと量産MS、MS運用母艦の開発・生産を目的とした「V作戦」の執行を許可する。U.C.0079,04,01のことであった。

 「V作戦」は単体で開始されたのではなく、以前から進められていた「RX計画」と、宇宙空母開発プラン「SCV-X計画」を合わせ、早期の試作MS及び運用艦の開発を目指した。運用母艦に関しては、「SCV-X計画」で建造されていた宇宙用空母をMS用に改修することとなり、一番艦“ペガサス”、二番艦“ホワイトベース”らが強襲揚陸艦として竣工している。

運用母艦の目処は比較的早い時期についたが、MSに関しては一朝一夕にはいかなかった。MSの威力を目の当たりにしても、連邦軍のMSへの理解は深まっていなかったようで、最初期に完成したのは、RX-75ガンタンクという長距離支援用の「MSもどき」であった。そこで「RX計画」で開発されていた二足歩行システムを組み込んだ2種のMSがほぼ同時期に設計・開発される。

RX-77ガンキャノンとRX-78ガンダムである。ガンキャノンも中距離支援機として充分に優秀な機体であったが、同年7月にロールアウトしたガンダムは、白兵戦を主体とした真の意味でのMSであった。ミノフスキー粒子散布下での有視界戦闘とは白兵戦を示しており、ガンダムこそが主力量産機のベースとして相応しいものだったのだ。

10月には、ガンダムのデータを基にRGM-79ジムの本格的量産される。






補足事項

??連邦軍の本格的MS運用艦??

 いかにMSが強力な兵器であっても、戦闘兵器にすぎない以上、その行動範囲は狭くならざるを得ない。このためMSを運搬・整備する運用母艦の必要性は、MSの研究が遅れていた連邦軍でも理解できた。

そこで、U.C.0077に発足した「SCV-X計画」で建造されていた何席かの空母が、MS運用母艦・ホワイトベース級強襲揚陸艦へと改修される。ホワイトベース級は、MSやMS運搬用航空機を収容可能な、コンテナ式のデッキを複数持つ軍艦で、そのMS運用能力は公国軍のムサイ級巡洋艦に勝る。また、火力やダメージ・コントロールにも優れており、この設計思想は後のMS運用艦に大きな影響を与えていく。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ