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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0411話
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 いつもの無表情でペコリと頭を下げてから足早に去っていくその背を見送り、俺もまた選手控え室で着替えていつものローブを身に纏い待ち合わせの場所へと移動する。

「あ、来た来た。おーいア……むぐ」
「アスナさん、少しは考えて口を開きなさい。……あら?」

 いきなり俺の名前を呼ぼうとした神楽坂だったが、その口を背後からあやかに押さえられる……のはいいんだが、何故か口を押さえたあやかが首を捻っている。

「どうした?」
「いえ、ちょっと違和感が……なんでしょう?」
「それを俺に聞かれても困るが。……それよりも賭けの方は?」

 あやかの様子に首を捻りつつも、その側にいるトレジャーハンター4人のリーダー格であるクレイグへと尋ねる。

「ああ。問題無い、2試合連続で勝って全部で124万ドラクマまで増えた。……さすがにここまで圧倒的な強さを見せつけると倍率が低くなってきたが、それでも目標の100万ドラクマを突破だ。おめでとさん」
「何とか予定通りの額が貯まったか……感謝する」
「よせよ、俺達だって自分の金をありったけあんたに賭けてボロ儲けさせて貰ってるんだ。お互い様だよ」
「だが、大人であるお前達がいなければ余計な揉め事に巻き込まれていた可能性が高いからな」
「……まぁ、それはあるかもな」

 ふいっとばかりに視線を逸らすクレイグ。その様子を見る限りでは、やっぱり何らかの揉め事に巻き込まれたりはしたらしい。

「とにかく、大河内さんや夏美さん、和泉さん達を解放出来る資金は無事揃ったのですから、後はネギ先生達の今日の試合が終わったらその足で奴隷解放に向かいましょう」

 あやかの言葉に、この場にいた他の面々も嬉しそうに笑みを浮かべる。
 それはいつもは我関せずとしている長谷川ですらも同様だった。

「……何だよ?」
「何でも無い」

 じっと見られていたのに気が付いたのだろう。顔を赤くしながらそう言ってくる長谷川に苦笑を浮かべながらも受け取った大量の金を空間倉庫へと入れていく。

「……便利だよな、それ。トレジャーハンターとしては是非欲しい能力なんだが。魔法か?」
「いや、俺の固有能力だな。それよりも100万ドラクマは大河内達の解放用に取っておくとして、残り24万ドラクマをネギ達に賭けてもう一稼ぎしておくか」
「……ちょっとがめつくない?」
「いや、実際問題金がないと色々と困る事も多いからな。稼げる時に稼いでおくのが一番いいんだよ。フェイト達と戦ってる時に金が足りなくて手が出せない、なんて事になったら最悪だろ?」
「それはまぁ、そうだけど。そもそもあいつ等と戦っている時に金が足りなくて手が出せないってどういう流れよ」
「例えば情報だな。情報屋とかから情報を買うにしても、それは当然無料で貰える訳じゃ
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