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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第162話】
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いのが問題なんだがな。
……と、ラウラの名前を俺が言ったのを訊いたのかバス内に入って来たラウラが――。
「ヒルト、今私を呼んだか?」
「ん? 例え話でラウラの名前を出しただけだよ」
「そ、そうか……」
呼ばれたと思い、嬉々としてやって来たラウラだったが俺の言葉を聞いてみるみるうちに表情を暗くしていく。
「……ったく、そんなに暗くなるなよ? ほら、頭なでなでしてやるから」
そう言い、艶やかなラウラの銀髪を優しく撫でる。
先程までの暗い表情は何処へやら、今はかぁーっと頬に熱を帯び、憂いのある瞳で俺を見ていた。
「ば、馬鹿者……。 み、皆が見てる……のに……」
「ん? なでなでしてるだけじゃないか。 ……まあこれで機嫌治っただろ?」
「…………ぁぅ」
小さくそう呟いたラウラは、湯気が出そうなぐらい耳を真っ赤にしながら自分の座席へと戻っていった。
道中、ラウラ可愛いだの何なのと後ろの座席から聞こえてきた。
そして制服のポケットに入れた携帯が震え、何かと思うとメールが二通来ていた――セシリアとシャルからだ。
……内容は先程、俺がラウラになでなでしたことを咎める内容とセシリアやシャルも頭をなでなでしてとの事。
……なでなでが好きなのか、嫉妬か……不用意に出来ないな。
軽く一息つくと、またメールが入って来た――今度は母さんからだった――それもこれは、母さんの持つ【もう一つの携帯】。
『ヒルトへ。 言い忘れてたけど……。 もし、もしもだけど。 ISのコアを手に入れる事があればアメリカの【ナイトインダストリー】宛に送ってねぇ。 因みに、このメールは読んで閉じると自動消去されるから気をつけてねぇ〜』
メール画面を閉じると、画面に写っていたメールが消失していく――。
……どんな原理で消えるのかがわからんが……。
てか、ISコアを手に入れる事があれば送ってくれって……。
……何を考えてるんだ、母さんは……。
……まあ、母さんが悪いこと考えてる何て事は無いだろう。
……純粋にブラックボックス化した部分の研究だろうな。
現にコアが十年たってまだ解明されてない要因はその数の少なさからくる為だろうし。
……解明されれば、何かしらの技術向上があるかもしれない。
……一応気にかけるか……バレたら退学じゃすまないだろうがな、これが。
軽くため息をつくと、携帯をポケットに直す。
……と、そこへバスの車内に入ってくる女性が一人――。
「ねえ、有坂緋琉人くんっているかしら?」
車内に入った女性の第一声が俺であることに、バス
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