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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十九話:再び修道院へ
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しといてくれたんだろう!
これで三百ゴールドとか、本当にお買い得過ぎた!!
よし、絶対にまた行こう。オラクル屋。
と、新たな発見に感動しつつ祠から北に移動して、マリアさんがいる修道院に向かいます。
『真実の姿を写し出す鏡』ことラーの鏡がある、南の『神の塔』の扉に祈りを捧げて開けてくれる神に仕える乙女、つまりマリアさんを求めて。
その辺の情報は、本来は自分で日記を探して集めるはずのところだが、既にヘンリーが読んで知ってた事実があったので省略。
コドランもなかなか強い事実に嬉しい驚きを感じつつ、魔物を倒しながら進んで修道院に到着します。
四日ぶりの修道院に足を踏み入れ、少し歩いたところで。
「おうじさまだー!!」
幼女の黄色い叫び声。
あれ、ヘンリーの身分とか、明らかにしてないよね?
と困惑していると、突進してきた幼女にタックルするような勢いで抱き付かれたので、とりあえず受け止めます。
「このまえは、おひめさまだったのに!おうじさまになってる!かっこいい!!」
幼女、超笑顔。
私ですか。
私が、王子様ですか。
そしてお姫様だったのか、この前は。
「おうじさま!またあえて、うれしいです!きょうは、とまれるの?あそんでくれる?」
幼女の瞳が、期待でキラキラしてます。
……うう。
断ったら、泣かれそうだが。
でも、私にもやることが!
「……ごめんね。これから、お仕事が」
「とまれないの?」
幼女の瞳がみるみる潤んできます。
「……お仕事が、終わったら!一晩だけなら、泊まれるかなー?」
「ほんと!?」
ヘンリー他、仲間たちをチラ見します。
幼女の瞳は再び期待に輝き、ヘンリーが仕方なさそうに頷きます。
ピエールは私の決定に従うと言わんばかりに静観の構え、スラリンはいつも通りで、コドランは興味津々に見守っています。
問題無いようなので幼女に向き直り、微笑みかけます。
「うん。だから、後でね。今は、離れてくれる?」
「まだ、でかけないんでしょ?なら、それまで!だっこ!」
「……すぐ、出掛けるよ?」
「うん!」
あくまで私にしがみつき、離れようとしない幼女を抱き上げます。
なんで、こんなに好かれたんだろう。
顔か。
やはり、顔なのか。
幼女を抱いて歩く私の周りを、コドランがパタパタと飛び回ります。
「ちぇー。おいらも、まだ抱っこしてもらってないのにー」
「ごめんね、コドラン」
「いいよ!おいらは、女の子には優しいんだ!仕方ないからゆずってやるよ!」
「へー。コドラン、かっこいいじゃん」
「まーね!ねーねーお嬢ちゃん、あとでおいらとも一緒に
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