番外編
黒の剣士:6
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――そして――
「ぎゃあああ!!何これ!?気持ちワル―!!」
早速最初のモンスターとエンカウントしたのだが
「い、いやぁあああ!!こっち来ないでぇ!!」
草むらから現れたのは植物型モンスター≪ヘルプラント≫外見は一言でいうと「歩く花」。先ほどまでのシリカを見る限り、彼女は花が好きなのだろう。そのためここまで醜悪にカリカチュアライズされているこいつは苦手だろうと思う
逃げ回りながら滅茶苦茶に短剣を振り回すシリカに、キリトはあきれたような声で助言する
「大丈夫だって。そいつは弱い奴だから、花のすぐ下のちょっと白っぽくなってる所を狙えば簡単に――」
「だ、だって気持ち悪いんですぅぅ!!」
そう言いながらまだ逃げ回るシリカに、俺が追い打ちをかける
「そんなん言ってると、ここから大変だぞー?花が嫌ほど付いてる奴や、食虫植物みたいな奴、それにぬるぬるの触手が山というほど付いてる奴までいるからなー?」
「い、いやぁああ!!」
悲鳴を上げながら放ったスキルは空振りし、スキルを使った事で出来た技後硬直の隙を突いてするりと二本のツタがシリカの足元に滑り込み、足首を捉えて見た目に反した怪力でひょいと持ち上げた。
「おっと」
見るわけにもいかないので、目を背けつつ助けれるようベルトに付けているピックを抜いておく
「キリトさん!ナオさん!助けて!見ないで助けて!」
「そ、それは無理だよ」
「んな無茶な」
ちらっと横を見ると、困ったように目を覆っているキリトが見えたので
「よっと」
手に持っていた≪パラライズピック≫三本を投剣スキル≪ワイドシュート≫で投げる
うち一本が当たり、ピシッと言う音を立て、モンスターが止まった気配を感じる
「シリカ!!」
その声に気付いたのか、数秒後、ポリゴンの爆散音が聞こえ、すたっ、とシリカが着地する
「…見ました?
「いいや」
「…見てない」
その後もシリカのレベル上げのために戦闘を助けていく。一度彼女が粘液まみれになった時には大丈夫かと思ったが
そのまま赤レンガの街道を突き進んでいくと、向こうの方に目指す≪思い出の丘≫が見えてきた
「あれが≪思い出の丘≫だよ」
「見た所分かれ道はありませんね」
「ただ、相当な量のモンスターが出てくるからな、気をつけろよ」
「はい!」
ひたすらモンスターを片付けながら丘を登っていく。そして、登り詰めた先に
「うわあ…」
目的地に着いた
「ついたな」
「ああ」
キリトと俺は剣を収めつつ言った
「ここに…その花が?」
「ああ、真ん中あたりに岩があって、そのてっぺんにあるよ」
それを聞いたシリカは岩のところまで走るが
「え…、ない…、ないよ、
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