第38話 修学旅行−1日目− その3
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そう、木乃香から返事があった。
さて、どういうことかと言うと簡単なことで、あらかじめ瀬流彦先生と模蕪先生に話して、5班にいる木乃香は分身符で作った分身と入れ替えておいたのだ。
なお、本体の木乃香は気付かれないように魔法によって眠らされ、オレの部屋で眠っおり、万が一何かあって、分身と記憶が統合されても「夢だった」と言い切ることに瀬流彦先生達と打ち合わせが済んでいる。
実際は、うとうとしていたようだが、木乃香は眠っていない。
分身の懐に木乃香が作ったサーチャーを入れておき、何かあった時に情報収集ができるようにしておいたのだ。
なお、中学生とはいえ女性の寝る部屋にサーチャーを忍ばせておくのは木乃香達に強硬に反対されたのでこのようなカタチになったのだ。
で、サーチャーによる木乃香からの視点と神楽坂達の後方からの視点をデバイスから投影して2人で見ているとそれなりにネギ・神楽坂・桜咲の3人が健闘している。
木乃香の分身体を攫った符術師以外に二刀流の眼鏡神鳴流剣士も出張って来ているので、よくやっていると思う。
「せっちゃんがんばれー」
とか、お気楽に木乃香が応援しているのは聞かなかったことにしよう。
ただ、よくわからないのは【捕縛】の風の魔法を使ったネギが木乃香を盾にされてわざとハズしたことだ。
攻撃用の呪文でもないのにどうしてなんだろう?
しかも何故か【武装解除】の呪文は符術師ごと木乃香を裸にしているし。
ちなみに裸にされた時点で木乃香は分身を解除した。
現場に残ったのは役目を果たした分身符の残骸だけだ。
隣の木乃香からちょっと黒いオーラが出てて恐い。
サーチャーで見ていると符に変わった木乃香に驚き3人はあわあわしている。
しかもその間に敵に逃げられている。
その後どうやら桜咲が符の残骸から符の効力を推測し、敵の符術師も分身符に気付いてなかったことにも気付いたようで、オレが分身符を使ったことに辿り着いたようだ。ネギと神楽坂を置いて、飛ぶように走って旅館に戻って来る。
瀬流彦先生、模蕪先生を呼んでオレの部屋の前で3人を待ち受ける。
念のため木乃香には布団に入り、寝た振りをしていてもらう。
桜咲がまず着いたので、騒がないよう部屋の中の木乃香を見せる。その後ネギと神楽坂が着いたので、模蕪先生に部屋の前で見張ってもらい、瀬流彦先生の部屋でオレを交えて3人に説明。
ぎゃぁぎゃぁうるさかったが、瀬流彦先生が落ち着いて一つ一つ説明し、納得させた。
オレ? 面倒なので丸投げしましたよ。
ネギらに説明しなかったのは元々狙われている木乃香の護衛の頭数に入れて
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