第15話 それは嵐の前の騒がしさ
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ミア共和国派遣の受け入れと、正規艦隊のイグディアス駐留を要請する案件が賛成多数で可決された。
同時にロアキアへ援軍派遣の要請が為され、後が無いオリアスは即決でこれを受け入れる。
こうして、各々の思惑は違えどルフェール、ティオジア、ロアキアの対銀河帝国の準備は着実に整いつつあった。
だが銀河帝国も惑星ロアキアに4個艦隊60000隻が到着し、補給と休息をとっている。
戦いの時は近い。
==???==
「そうか、遂に完成したか!」
「装置自体は既に完成しておりますので、後は皇帝陛下の御召艦フリードリヒ・デア・グロッセに搭載するだけとなっています」
「ほう、詳しい説明を頼んで良いかな?」
「はっ、敵艦のスクリーンにエロゲの回想シーンを強制的に流し、そちらに注意を惹かせることで敵の動作を鈍らせるというのがコンセプトとなっており、試算では敵の艦隊運動効率を約3%〜5%減らすことが可能となっています」
「素晴らしいではないか!」
「ですが、『敵だけ見れるのは不公平だ』と味方の将兵の士気を大幅に下げてしまう可能性も指摘されています」
「何!? それでは実戦で使用できんぞ!」
「はっ、この解決策として、戦闘開始前にエロアニメの上映会などを行うことで味方の士気の下降率を抑えられるのではないか……と議論中であります」
「うむ、期待している」
そう、満足気に答えたアドルフの後ろにメイドの影。
アドルフが『アドルフだったもの』になるまで後10秒。
試作装置が粉々に壊されるまで後3時間。
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