第95話
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いる。
「此処の居場所を知られたみたいだな。」
壁に背中を預けている男がそう言った。
「そうですね、ですが誤差の範囲です。」
女性はそう言うと魔方陣から離れ、部屋を出て行こうとする。
「どこへ行く?」
「外で暴れている下等な種族達の相手をしてきます。
超能力もいるようですしマシなデータは取れるはずです。」
「拉致した実験体はどうする?」
「正直もうどうでもいいです。
必要最低限のデータは採取できましたし、捨てておきましょう。」
「なら、我はどうするか。」
男の発言を聞いた女性は小さく笑みを浮かべて言った。
「そうでした。
もうすぐ此処に星の守護者が来るみたいですよ。」
その言葉を聞いた男はピクリと反応する。
「私の魔力を逆探知してきたのですからそう時間はかからないでしょう。」
「そうか・・・星の守護者が来るのか・・・そうか・・・くくく・・・そうか。」
先程まで退屈そうな表情から一転、玩具を前にした子供のような笑みを浮かべる。
「貴方も幹部ですし、相手が星の守護者なら申し分なしでしょう。」
「最近は骨のある人間はいなかったからな。
久しぶりに血が滾る。」
「頑張ってください。
それでは、私はこれで。」
女性はそう言って部屋を出て行く。
残った男は依然と笑みを浮かべながら、壁に背中を預けるのだった。
「これで最後。」
放たれる電子線が食屍鬼の顔面を捉える。
食屍鬼の身体が数回、痙攣するとそのまま崩れ落ちる。
麦野達の周りには食屍鬼の死体で溢れ返っていた。
「しかし、これだけ死体が転がっていると匂いが超臭いですね。」
「うぇ〜、私、当分ご飯食べれないかも。」
死体の中には臓物などが出ている死体もある。
フレンダはそれを見て、気分が悪くなったようだ。
「とりあえず、場所を変えるわよ。
こんな死体がごろごろ転がっている所じゃあ気分悪いし。」
「超賛成です。」
場所を移動しようとした時だった。
ドドン!!という爆発音が聞こえた。
三人はすぐさま後ろを振り向く。
スラム街の壁が内側から凄い衝撃が加わったのか、粉々に吹き飛んでいた。
その家から出てきたのは女性だった。
身長は一六五センチで黒いメガネをかけている。
服装は足首まである黒いワンピースを着て下には白いシャツ、上半身を紫のストールが覆っている。
「あら、あれだけの食屍鬼を殺すなんて。
さすがは超能力者というべきでしょうか。
これはいいデータがとれそうですね。」
麦野達はその女性の声に聞
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