暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜紅き剣聖〜
一部 浮遊城アインクラッド編
幼なじみ現る
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
スケ君!前!」
サキが突然真剣な顔で言った。
俺も前を見る。
「……え─」
1人の少女が戦っていた。
その少女は俺のよく知る人で、
ここにはいないと思っていた人で、
「何で………ここに………」
俺の1つ年上の幼なじみ。
綺麗な黒の長髪、大きめな黒い目、不思議な位に整った顔。
目の前で槍を振るっている彼女は─
「─陽菜…………」




******************




─sideサキ


「─陽菜…………」
ソウスケ君はそう呟いた。
「…………ソウスケ君、知り合い?」
「あ、あぁ………幼なじみだ」
私は愛刀の天切(あまきり)を腰から引き抜く。
「だったら早く助けに行こう!」
「あぁ!」
ソウスケ君は風切(かぜきり)を腰から引き抜く。
「下がれ!」
ソウスケ君が走りながら叫ぶ。
黒髪の少女がこちらを向く。
「あれ? アンタもしかして!」
「すみません! 今は敵に集中して下さい!」
私は思わず叫ぶ。
「あはは、ごめんごめん、あたしは左をやるからアンタ達は右お願い!」
この層は今までの層のモンスターがポップする。
「分かりました!」
「あいよ」
私達の前には狼型モンスター《ブレードウルフ》が三体いた。
「ソウスケ君、二体タゲとれる?」
「任せろ!」
ソウスケ君は投げナイフを腰のポーチから二つ取り出す。
私は一番右の狼に接近する。
私は《体術》スキルの蹴りを狼に見舞う。
そして体勢を崩した狼の腹に刀を振り下ろす。
「ふぅ、ソウスケ君!………速すぎ」
前半は彼を心配して、後半は呆れながら言った。
「ん、そうか?」

「いやー、ソウスケ! 久しぶりじゃない! 元気してた?」
さっきの槍使いの方だ、美人だなぁ。
「お前に会う前まではそれなりにしてたさ」
「ひっど! おねーさん傷ついちゃう!」
「1つ年上な位で姉ぶるな、ヒナ」
「1つでも年上ならおねーさんなの!」
「精神年齢なら俺はお兄さんか?」
「うっさいわね!」
「悔しかったら何か言い返してみろ」
「むぐっ!……………っていうか、この娘がフリーズしてるわよ?」
私? まさか、ただ会話に入っていけないだけ、うん、きっとそう。
「サ、サキさん?」
何でさん付け? まぁいいや、
「ヒナさん! 私は絶対に………」
宣戦布告だ。
「…………負けませんから!!!」


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ