一部 浮遊城アインクラッド編
幼なじみ現る
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アインクラッドが10層まで攻略された。
俺とサキはその場の雰囲気でパーティーを組み続けていた。
ボス攻略にも休む事なく参加し、俺達は二つ名が付くくらいにまで有名になった。
俺の二つ名は《紅き疾風》
この二つ名の由来は俺が深紅のコートを羽織っているからだ。
サキの二つ名は《白き剣閃》
こいつは、サキの戦闘スタイルによるもの、あと服。
こんなふたりがコンビ組んでるから
《おめでたコンビ》
なんて呼ばれたりする。
「サキ、今日は迷宮区の中に行くからなー」
「うん、りょーかい!」
俺がサキとコンビを組むのには、恐らく罪滅ぼしもあると思う。
アスカさんを救えなかった事への。
そんなことを考える内に、迷宮区へ着いていた。
「今日はどこまで行く?」
「そうだな………サキ、午後の予定ってあったっけ?」
「今日は"依頼"はないから……ないかな?」
「オーケー、じゃあ今日はのんびりマッピングだな!」
サキはため息をつく。
「だーめ! 今日の午後くらいのんびりしよっ!」
「……って言われてもなー、他にする事ないし」
「あ、あるよ!……………とか……」
サキは少し顔を赤らめる。
「サキ? なんて言ったんだ?」
「な……なんでもない!………もう……鈍感!バカ!」
サキはズカズカと迷宮区へと進んでいった。
「……はぁ、なんか理不尽な気が……」
俺もサキの後を追う。
********************
《10層、迷宮区》
「きゃぁぁぁっ! 来ないでーっ!」
俺達は、スライム型モンスターと対峙していたのだが─
「ソウスケ君助けて! 気持ち悪いよー!!」
サキは刀を目の前でがむしゃらに振り回す。
「……………サキ、下がって」
スライム苦手なのか。
「う〜、ごめんね!」
「気にすん……な!」
スライムを一刀で倒す。
「ソウスケ君〜、もう帰らない?」
「どんだけ嫌いなんだよ…………」
「出来る事なら見たくないよ………」
俺はため息をつく。
「……とりあえず、外に出るか?」
「………うん」
「その代わり! 帰る途中に"あれ"調べるぜ」
「はーい、あの噂でしょ?」
俺とサキは迷宮区の外に向かっていった。
《10層、フィールド》
今、アインクラッドではある噂が広まっている。
《アインクラッドは10層から、フィールドか迷宮区の何処かに隠しボスがいる》
とあるプレイヤーがNPCから聞いたらしい。
まぁ、"隠し"だからやたらと強いと思われる。
「ソウスケ君ー、探すのは良いけど考えあるの?」
「んー、ない!」
俺は自信満々に答えた。
「そんなことだろうと思った! ソウスケ君、言っときますけど午後は──ソウ
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