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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
2弾 VS.セグウェイ
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ならないと柔らかくならないものかと思ってたが、違ったみたいだ。「貧乳はステータス」って言ってた奴らの気持ちは今ならよく分かる。
緊急時にもかかわらず、どこか冷静にそんなことを考えてしまってから、俺は決めた。
こんな小さくて柔らくて可愛い女の子が戦っているんだ。俺が
傍観
(
ぼうかん
)
しているわけにはいかないだろ。それに、さっき助けてもらった恩もあることだしな。
ズガガガッ! ガキンッ!
弾切
(
たまぎ
)
れの音を派手に上げたアリアが、身をかがめて
拳銃
(
けんじゅう
)
に弾倉を挿し替える。
「――――やったか」
「射程圏外に追い払っただけよ。ヤツら、並木の向こうに隠れたけど……きっとすぐまた出てくるわ」
「OK。それで十分だ」
「……は?」
いきなり変なことを言いだした俺に、アリアが
眉
(
まゆ
)
を寄せる。
一方、俺は今からやる行為が本当に必要かどうかを考えていた。
が、
逡巡
(
しゅんじゅん
)
は、ほんの一瞬で。
(ええい。ここまできたらヤケクソだ。やってやる!)
俺はアリアの細い
脚
(
あし
)
と、すっぽり腕に収まってしまう小柄な背中に手を回し、すっくと立ち上がった。
「きゃっ!?」
「しっかり、つかまって、ろよ!」
いきなりお姫様抱っこされたアリアが、ぼんっ。
ネコっぽい
犬歯
(
けんし
)
を驚きに開いて、真っ赤になった。
俺はアリアを抱いたまま跳び箱の
縁
(
ふち
)
に足をかけ、バッ、と倉庫の端まで跳ぶ。
そして、積み上げられたマットの上に……ちょこん。
アリアを、お人形さんみたいに座らせてやった。
「な、なな、なに……!?」
「お前はそこで座ってな。後は俺が引き受ける」
久しぶりの戦闘。腕が
鈍
(
にぶ
)
ってなきゃいいんだが。
「あ……アンタ……どうしたのよ!? おかしくなっちゃったの!?」
慌てまくったアニメ声に、かぶせるようにして――――
ズガガガガガガンッ!
再び、UZIが体育倉庫に銃弾を浴びせてきた。
だが壁は防弾壁だし、ここはヤツらから見て死角になっている。撃つだけ
弾
(
たま
)
の無駄だ。
俺は軽くため息を吐きながら……ヤツらの射撃線が
交錯
(
こうさく
)
する、ドアの方へと歩いていった。
「あ、危ない! 撃たれるわ!」
「安心しろ。俺は撃たれないから」
「だ、だ、だから! さっきからなにヘンなこと言ってんのよ! 何をするの!」
俺は半分だけ振り返って、赤面しまくりのアリアに手を振ると――――
「オモチャを
解体
(
バラ
)
して遊んでくる」
青と銀色に着色された拳銃を抜いて、ドアの外へと身を
晒
(
さら
)
した。
グラウンドに並んだ
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