暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
2弾 VS.セグウェイ
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を下ろすと――――

 ぱかぽこ ぱかぽこ ぱかぽこ!

 腕が曲がったままで力の()もってないハンマーパンチを、俺の頭に落とし始めた。

「おっ、おい、やっ、やめろ」

「このチカン! 恩知らず! 人でなし!」

 ぱかぽこぱかぽこぱかぽこぱかぽこ!

 どうやらアリアは、自分のブラウスを(おれ)がめくり上げたと勘違いしているらしい。まあ、普通はそう思うわな。だが一応、説明くらいしとかなきゃな。説明して分かってもらえるかは別として。

「ち、違う。こ、これは、俺が、やったんじゃ、な――――!」

 そこまで、殴られつつ俺が言ったとき。

 ――――ガガガガガガガンッ!!

 突然の轟音(ごうおん)が、体育倉庫を襲った。

 ――――何だ!?

 今、跳び箱にも何発か、背中の側に激しい衝撃があった。

 まるで、銃撃されているような――――

「うっ! まだいたのねっ!」

 アリアはその(あか)(ひとみ)で跳び箱の外を(にら)むと、ばっ、とスカートの中から拳銃(けんじゅう)を出した。

「何がいたんだ?」

「あのヘンな二輪車! 『武偵殺(ぶていごろ)し』のオモチャよ!」

 『武偵殺し』?ヘンな二輪車? ――――さっきの、セグウェイのことか。

 じゃあ今のは、まるで、じゃなくて本当に銃撃だったのか。

 体育の授業でも拳銃を使う武偵校(ぶていこう)では、跳び箱も防弾製だ。そこはラッキーだった。
 だが――――こんな箱に追い詰められた状態から、どうやって脱出したものかな。

「あんたも――――ほら! 戦いなさいよ! 仮にも武偵校の生徒でしょ!」

「無茶言うな!俺は後方支援(バックアップ)が専門の装備科(アムド)なんだよ!」

「これじゃあ火力負けする! 向こうは7台いるわ!」

 7台……短機関銃(サブマシンガン)が、7丁もこっちに向けられているっていうのか。絶望的だな。

「――――!」

 その時だった。予想外のことが起きた。

 銃を撃つため無意識に前のめりなったアリアが――――

 その胸を、俺の顔に思いっきり押しつけてきたのだ。

 ババッ! バババッ!

 跳び箱の隙間から応射するアリアは射撃に集中しているらしく、自分の胸が俺の顔に密着していることに気づいていない。

 一見無いように見えたが、いや、実際ほとんど無いのだが、そこは女子の胸。

 こんなに小さいのに、ちゃんと柔らかいふくらみが、あった。

 いま(おれ)の顔面には、夢のように柔らかい、水まんじゅうみたいなかわいいものが押し当てられている。

 知らなかった。女の子の胸とは、ちっこくても柔らかいものだったのか。もっと大きく丸く
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ