暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
2弾 VS.セグウェイ
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ァンタジー系のアニメから飛び出してきたような、作り物みたいに可憐(かれん)な少女。

 だが……この可愛さはあれだな。どちらかというと、子供とかお人形さんとかに感じる、そっち系の愛らしさだな。というのもコイツ、こうやって間近に見るとひとかわチビッ子なのだ。

 この体格はたぶん、中等部。いや、もしかしたらインターン制度で入ってきた小学生かもしれないな。

 こんな小さな子が、さっきの救出劇をやってのけたのか。

 すごい。それはすごい、のだが……

「……くっ……」

 この子はいま俺の腹にまたがるような姿勢になって、腹部をきつく圧迫してきていた。

 息が、くるしい。

 そのため、なんとか姿勢を変えられないものかと藻掻(もが)いていると――――

「?」

 俺の鼻を、少女の名札がくすぐってきた。

 今日が始業式なので学年やクラスは未記入だったが、名前は――――『神崎(かんざき)・H・アリア』。

「……?」

 でも、なんでこんな高い位置に名札があるんだ?

 そう思って視線をおろしていくと――――

「――――っ!」

 このアリアとかいう少女のブラウスが……

 首の辺りまで、思いっきりめくれ上がってしまっていたのだ!

 どうやらここに転がり込んだ時の勢いで、ズレてしまったらしい。

 おかげで、白地にハート・ダイヤ・スペード・クローバー。トランプのマークがぽちぽちプリントされたファンシーな下着が、丸出しになっている。

『 65A→B 』……?
 下着の(ふち)からぴょろっと出ていた妙なタグの表記に、ああ、と思いつく。

 これはプッシュアップ・ブランジ・ブラ。いわゆる『寄せて上げるブラ』だ。

 何でこんなことを知っているのかというと今はもう死んだ知り合いが詳しかったからで、(だん)じて俺が自発的に知っていた事ではない。ないったら、ない。

 それにしてもこのアリア、AカップをBカップに偽装しようとしているらしいのだが、気の毒なことに、その偽装は失敗していると言わざるをえないだろう。寄せて上げる元手に(とぼ)しすぎて、寄りも上がりもしていないからだ。

 あまりにも可哀想なので、合掌しとこう。南無三。

「……へ……へ……」

「――――?」

「ヘンタイ――――――――!」

 突然聞こえてきたのは、声オタだったら卒倒ものの(俺はそこまで重度の声オタではない。どちらかというと映像やストーリーが大事だ)アニメ声だった。

 というかお前、その顔その姿でその声は反則じゃないか?

「さっ、さささっ、サイッテー!!」

 どうやら意識を取り戻したらしいアリアさんは、ぎぎん! と俺を(にら)んで、ばっ! とブラウス
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