デリオラと月の雫
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ぐ」
メロンパンの最後の一欠片を呑み込み、今度は焼きそばパンの袋を開くルー。
「簡単だ。さっきの奴等追えばいい」
「そうね」
「それがいいかも」
「いや」
ナツの案にルーシィとルーが頷くが、グレイだけは否定する。
「ここで待つんだ」
「え?」
「月が出るまで待つ」
その言葉にナツとルーは目を見開いた。
「月・・・ってまだお昼だよ!?」
「無理無理!ヒマ死ぬ!」
「グレイ、どういう事?」
「島の呪いもデリオラも、全ては『月』に関係してると思えてならねぇ。奴らも「もうすぐ月の光が集まる」とか言ってたしな」
「そっか・・・確かに何が起こるか、アイツ等が何をするか・・・」
「気にはなるね」
そう言ってルーシィとルーは納得するが、納得していない人が1人。
「俺は無理だ!追いかける!」
口から小さく炎を吐いてそう言うナツ、だが。
「ぐがーーーぐるるるーーーがるるるーーー」
数分後には寝息を立てていた。
「本当・・・コイツって本能のままに生きてるのね」
「あい」
「それがナツのいい所だよ」
そんなルーシィ達から少し距離を置き、デリオラの足元に座るグレイは師匠ウルの事を思い出していた。
『グレイ・・・ついてこれるか。私の修行は厳しいぞ』
『おう!何だってやってやらァ!』
・・・一方、ルーシィ達は完全にヒマ状態と化していた。
「はぁー、待つとは言ったものの・・・ヒマね、やっぱり」
「あい」
「お腹空いたならパンあるよ?食べる?」
ルーの背負っていたリュックサックにはさまざまな種類のパンが詰まっていた。
だがそれをスルーし、ルーシィは何かを思いついたのか、ぱんっと手を叩く。
「開け!琴座の扉・・・リラ!」
そして現れたのは、ハープを背負った少女だった。
「キャー!超久しぶりィ、ルーシィー!もぉっ!たまにしか呼んでくれないんだもーん!」
「だってアンタ、呼べる日って月に3日くらいじゃない」
「また変なの来た」
「えぇっ!?そうだっけぇ!?」
星霊にも都合がある為、呼べる日は限られている。
例えばアクエリアスは水曜日しか呼べないし、このリラは第2水曜と第3木曜、金曜に呼び出せる。
(アクエリアスは原作途中で呼び出せる日が増えたそうです。by作者)
「でぇ?今日は何の詩、歌ってほしい?」
「何でもいいわ。任せる」
「オイラ、魚の歌が良い!」
「じゃあてきとーに歌うわね!イェーイ!」
「リラはすっごく歌上手いのよ」
「ミラだって上手だよ。魚の歌歌ってくれるし」
「ティアもね」
「え!?ティアって歌歌うの!?」
驚愕の事実にルーシィが驚く。
「うん。たまに口ずさんでるでしょ?」
「知らない
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