デリオラと月の雫
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食べられるモンじゃないからー!それー!」
先ほど拾った骨を喉に詰まらせていた。
「よーしっ!ここは僕が・・・」
ルーが左手に緑色の光を灯して叫んだ、その時。
「ゴッ!?」
落下してきた瓦礫がルーの後頭部を直撃した。
「「「ルー!?」」」
「きゅぅぅ・・・」
そのままルーは目を回して気絶する。
結局、全員はそのまま落ちていった。
山になった瓦礫の下から、ナツがぷはっと顔を出した。
「おい・・・皆、大丈夫か?」
「・・・うぅ・・・何とかぁ・・・」
「ハッピーがヤバい!別の原因で」
「・・・」
「テメェ!何でいつも後先考えねぇで行動しやがる!」
気絶していたルーも何とか無事だが、ハッピーはまだ骨を喉に詰まらせていた。
「ねぇ・・・ここ・・・ドコなの?」
「あが・・・ふが・・・」
「さっきの遺跡の地下みてーだな」
「秘密の洞窟だーっ!」
「よし、止血完了」
ルーシィがハッピーの喉に詰まった骨を取りながら問う。
ルーも完全に傷口を塞ぎ終えた。
「せっかくだからちょっと探検しよーぜ」
「とれた!」
「神っ」
漸くハッピーの喉から骨がとれた。
「おい!これ以上暴れまわるんじゃねぇ!」
「うおおおっ!・・・お?」
「えっ?」
ナツとルーは奥まで進み、目を見開いた。
「ん?」
「?」
「どうした?」
「な、何だ?あれ・・・」
「な・・・!」
「え・・・!?」
「それ」を目にした全員が目を見開き、絶句する。
全員の視線の先にあった物、それは・・・。
「でけぇ怪物が凍りついてる!」
先ほどの巨大ネズミより遥かに大きい怪物が凍っているという、異様の光景だった。
今にも動き出して襲い掛かって来そうな迫力がある。
「デリオラ・・・!?」
その光景に誰も何も言えなくなっている状態の時、グレイが叫んだ。
「「「え?」」」
「バカな!デリオラが何でここに!?」
「デリ・・・?」
「知ってんのか?コイツ」
ルーが首を傾げ、ナツがグレイに問うが、グレイは答えない。
ギルドの中では冷静な分類に入るグレイが取り乱していた。
「あり得ねぇ!こんな所にある訳がねぇんだ!あれは・・・!あれはっ!」
「ちょっと・・・!落ち着いて、グレイ!」
「グレイ?」
「ねぇ・・・何なの、コイツは!?」
ようやく落ち着き、グレイは小刻みに震えながら怪物の方を向く。
「デリオラ・・・厄災の悪魔・・・」
それがこの怪物の名だった。
「厄災の悪魔・・・?」
「あの時の姿のままだ・・・どうなってやがる・・・」
すると、そこにカツカツカツ・
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