暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
デリオラと月の雫
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


すると巨大ネズミはぷっくぅと頬を膨らませた。

「んにゃろォ!」
「なんか吐き出すみたいだよっ!」
「俺のアイスメイク、(シールド)で・・・」

グレイが氷の盾を造形し防ごうとするが、時すでに遅し。

「ぷはぁ〜〜〜〜〜〜っ!」
「んがっ!」
「もげっ!」
「あぎゅっ!」

ネズミが吐き出したのは息だった。
しかし3人は奇声を上げる。
ネズミが吐いたのはただの息ではない・・・とんでもなく臭い息だったのだ。

「『ちょっと!3人ともどうしたの!?』・・・と申し・・・んがっ!」
「?」
「きゃーーーーーー!」

あまりの臭さにホロロギウムも倒れ、星霊界に帰ってしまう。

「くさーっ!何だ、この臭いはぁ〜!」
「・・・」
「ナツ!?あ、そうか!ナツは僕達より鼻いいから・・・!」
「逃げろーーーーーっ!」
「ひいいいっ!」

あまりの臭さに逃げる一同。
そしてそれを追いかける巨大ネズミ。
どこまで逃げても追いかけてくる巨大ネズミを少し見て、グレイは地面に手を付く。

「ちっ!アイスメイク、(フロア)!」

左手を下に重ね合わさった手から氷が現れ、地面を凍らせる。
すると、当然ネズミはつるんっと滑り盛大にこけた。

「ナイス!」
「よしっ!」
「あ!見て!何か建物がある!今のうちにあそこに入りましょ!」

そう言ってルーシィはとある建物を指さす、が。

「「「今のうちにボコるんだ」」」

ナツとグレイとルーは先ほどの仕返しに巨大ネズミをフルボッコにしていたのだった。








気が済むまでネズミをボコった後、一同は建物の中に入っていった。

「うわー、広いね・・・」
「ボロボロじゃねぇか」
「いつの時代のモンだコリャ」

中は崩れた岩が散乱し、雑草・・・にしては大きい草が生えていた。

「見ろよ。なんか月みてぇな紋章があるぞ」
「この島は元々『月の島』って呼ばれてたって言ってたしな」
「月の島に月の呪い・・・月の紋章」
「この遺跡はなんだか怪しいわね」
「ルーシィ、見てー」
「アンタは犬か!」

どこからか拾って来た骨を見せるハッピーにツッコむルーシィ。

「それにしてもボロいな・・・これ、地面とか大丈夫なのか?」
「ちょっと!止めなさいよ!ボロいんだから!」

ルーシィの静止も聞かず、ナツは勢いよくガンッと右足を叩きつける。
すると床がべこんっと音を立てて突き抜け、全員が落下した。

「バカーーーーーー!」
「なんて根性のねぇ床なんだァァ!」
「床に根性もくそもあるかよ!」
「ハッピー!何とかならないの!?」

ルーシィは空を飛べるハッピーに助けを求める、が。

「・・・」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ