デリオラと月の雫
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」
すると巨大ネズミはぷっくぅと頬を膨らませた。
「んにゃろォ!」
「なんか吐き出すみたいだよっ!」
「俺のアイスメイク、盾で・・・」
グレイが氷の盾を造形し防ごうとするが、時すでに遅し。
「ぷはぁ〜〜〜〜〜〜っ!」
「んがっ!」
「もげっ!」
「あぎゅっ!」
ネズミが吐き出したのは息だった。
しかし3人は奇声を上げる。
ネズミが吐いたのはただの息ではない・・・とんでもなく臭い息だったのだ。
「『ちょっと!3人ともどうしたの!?』・・・と申し・・・んがっ!」
「?」
「きゃーーーーーー!」
あまりの臭さにホロロギウムも倒れ、星霊界に帰ってしまう。
「くさーっ!何だ、この臭いはぁ〜!」
「・・・」
「ナツ!?あ、そうか!ナツは僕達より鼻いいから・・・!」
「逃げろーーーーーっ!」
「ひいいいっ!」
あまりの臭さに逃げる一同。
そしてそれを追いかける巨大ネズミ。
どこまで逃げても追いかけてくる巨大ネズミを少し見て、グレイは地面に手を付く。
「ちっ!アイスメイク、床!」
左手を下に重ね合わさった手から氷が現れ、地面を凍らせる。
すると、当然ネズミはつるんっと滑り盛大にこけた。
「ナイス!」
「よしっ!」
「あ!見て!何か建物がある!今のうちにあそこに入りましょ!」
そう言ってルーシィはとある建物を指さす、が。
「「「今のうちにボコるんだ」」」
ナツとグレイとルーは先ほどの仕返しに巨大ネズミをフルボッコにしていたのだった。
気が済むまでネズミをボコった後、一同は建物の中に入っていった。
「うわー、広いね・・・」
「ボロボロじゃねぇか」
「いつの時代のモンだコリャ」
中は崩れた岩が散乱し、雑草・・・にしては大きい草が生えていた。
「見ろよ。なんか月みてぇな紋章があるぞ」
「この島は元々『月の島』って呼ばれてたって言ってたしな」
「月の島に月の呪い・・・月の紋章」
「この遺跡はなんだか怪しいわね」
「ルーシィ、見てー」
「アンタは犬か!」
どこからか拾って来た骨を見せるハッピーにツッコむルーシィ。
「それにしてもボロいな・・・これ、地面とか大丈夫なのか?」
「ちょっと!止めなさいよ!ボロいんだから!」
ルーシィの静止も聞かず、ナツは勢いよくガンッと右足を叩きつける。
すると床がべこんっと音を立てて突き抜け、全員が落下した。
「バカーーーーーー!」
「なんて根性のねぇ床なんだァァ!」
「床に根性もくそもあるかよ!」
「ハッピー!何とかならないの!?」
ルーシィは空を飛べるハッピーに助けを求める、が。
「・・・」
「
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