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とある星の力を使いし者
第94話
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ってられない。
上の窓から突然、食屍鬼(グール)が降ってきた。
そのまま絹旗に向かって、鋭いかぎ爪を振り下ろすが、絹旗に触れる直前でかぎ爪が静止する。
絹旗の能力である「窒素装甲(オフェンスアーマー)」がかぎ爪を食い止めているのだ。
そのまま右手で拳を作ると、食屍鬼(グール)の腹に向かって突き出す。
食屍鬼(グール)はそのまま吹き飛び、後ろの建物の壁を貫いて動かなくなる。

「どうやら、見た目だけで他は私達と超変わらないみたいですね。」

「なるほど、それなら・・・・」

麦野は後ろを振り向く。
後ろからは数体の食屍鬼(グール)がこちらに向かって来ていた。
麦野の周りに四つの電子線が放たれる。
それを受けた食屍鬼(グール)身体は消し飛び、絶命する。

「本当だね。
 これなら数の多い、烏合の衆ね。」

「そ、それなら麦野達に任せようかな。
 私は後ろで見てるって訳よ。」

「まぁ、フレンダの能力を考えるとその方が超良いかもしれませんね。」

「沈利、俺はこの怪物の親玉を倒しに行く。
 そいつらを倒せば、こいつらは自分達から逃げ出す筈だ。」

魔術方面の話はする事が出来ないので適当に嘘をつく。

「ふ〜ん、まぁ任せるわ。
 私達も適当にその親玉を探す事にするし、危なくなったらとっとと逃げる。」

「そうしてくれも構わない。
 じゃあな、また後で。」

「後があったらね。」

そう言って、麻生は麦野達と別れる。
目指すは食屍鬼(グール)を操っている魔術師のいる所を目指す。
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