第94話
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現させたといい、普通の能力者とは思えません。」
「ただの一般人Aだ。
それより、早く乗り込め。
時間がない。」
麻生はそのまま運転席に乗り込む。
絹旗はまだ疑問が残ったままだが、とりあえず後ろに乗り込む。
それに続いて、麦野やフレンダや滝壺も乗り込む。
ちなみに麻生は運転免許など持っていない。
だが、運転の仕方などは知識として持っているので何の心配もない。
制限速度などお構いなしに限界までスピードを上げていく。
運転中に海原の携帯電話に連絡する。
拉致された生徒達の居場所を教えると、海原達もそちらに向かうとの事。
此処から第一九学区まではそう遠くはないが一応、警備員に見つかると面倒なので、道路整備されていない道を通っていく。
「そうだ、あの気持ち悪い生き物って何だったって訳?
何か知ってる、運転手さん?」
移動中の間、フレンダが麻生に聞いてくる。
「さぁな、俺もよく知らない。」
「でも、あの声の人はあなたの事を超知っているみたいでしたよ。」
「逆に俺も知りたいくらいだよ。」
「そうだ、まだ自己紹介してなかったね。
私は滝壺理后。
さっきは助けてくれてありがとう。」
麻生は後ろを見ていないが、おそらく滝壺はぺこりと頭を下げているだろう。
「私は絹旗と言います。
あの時は超助かりました。」
「私はフレンダ。
まぁ、助けてくれてありがとう。」
「私は名前を言う必要はないわね。」
滝壺につられたのか、他のメンバーも自己紹介をし始める。
「麻生恭介だ。」
名前だけ教えて、運転に集中する。
数分すると、スラム街の入り口につき、車を止める。
「そうだ、滝壺。
あんたは此処に残っときなさい。
今回はあんたの能力は必要なさそうだし。」
「分かった。
皆、気をつけてね。」
車内に滝壺を残して、四人はスラム街に侵入していく。
スラム街は人の気配が全く感じられなかった。
建物と建物の間が狭く、その間、間にはカーテンのような物がひいてあり、太陽の光がほとんど入ってきていないため少し、薄暗い。
そして、周囲には鉄臭い匂いや獣臭さや腐乱臭を感じた。
「何なの此処。
ものすごく汚いし、ものすごく臭い。」
「此処なら、大人数を隠す事も超可能ですね。」
「滝壺を置いて来て、正解みたいね。」
三人が周囲を警戒しながら話し合っていると、先頭を歩いていた、麻生が急に足を止める。
「どうしたって訳?」
「・・・・・・・・・・・・囲まれているぞ。」
「「「えっ?」」」
麦野達は周りを見渡す。
さっきまでは気配などしていなかったのに、至る所に気配と殺気を感じる。
フ
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