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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才 バージョン2
44話 零落白夜の違い
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「俺の『零落白夜』が40%しか出させてないってどうゆう意味ですか!」
「いやいや、どうゆう意味もそうゆう意味だ。お前の『零落白夜』はお前の姉ちゃん織斑千冬の『零落白夜』を見比べた結果だよ」
神倉先輩はポケットから一つの端末を出した。その端末には2つの映像が出ていて、片方は俺の試合の映像で、もう一つは第1回モンド・グロッソの決勝戦。つまり千冬姉の試合の映像だ。
「この二つの映像に出てくる『零落白夜』を見比べてみろ。虚さんと本音を見てみな」
神倉先輩がそう言って虚さんとのほほんさんも画面を見ると俺が『零落白夜』を発動した雪片のエネルギーの刃と千冬姉の『零落白夜』のエネルギーの刃は何かが違った。
「さて何が違うか三人に聞いてみようか…まずは虚さん」
「そうね…織斑先生の『零落白夜』は一夏君の『零落白夜』より刃が長い気がするわ」
「正解です。じゃあ本音の答えは?」
「う〜ん。おりむ〜のほうが威力が高いとか〜?」
「残念。威力は織斑先生のほうが高い。織斑はどうだ?姉の『零落白夜』を見て思ったことは?」
「……千冬姉のほうの『零落白夜』は俺のよりも、何かこう…純度が違う感じが違うってゆうか」
「そうだ。お前の『零落白夜』と織斑先生の『零落白夜』の違いは『一度のエネルギー消費量』と『形状の違い』。そして、『それに伴っての威力低下』だ」
「そんなに違いが……」
俺は姉と同じ刀を使えて誇りに思ってたのに、俺の実力不足でそんなに違いがあったなんて。
「俺はワンオフ・アビリティーの権威だ。だからワンオフ・アビリティーに何が影響するかも分かるぞ。教えてやろうか?」
「お願いします」
「分かった。ワンオフ・アビリティーには『攻撃用ワンオフ・アビリティー』と『防御・補助用ワンオフ・アビリティー』の二つに分けられるんだ」
指を二つ立てながら神倉先輩は言って、虚さんが入れてくれたお茶を飲み始めた。
「お前や満月さんのは攻撃用で、俺や篠ノ乃は防御・補助用な。攻撃用のワンオフ・アビリティーは使用者の心理的状況によって威力やエネルギー消費量を変える。お前の零落白夜は、お前が感情的になりすぎてエネルギーが刃にならないで垂れ流しの状態になってるところがある」
「つまり無心になった状態なら千冬姉の零落白夜に近づけるってことですか?」
「まあ、無心になるのはお前には無理だから何か『ある一つの感情』を強く思えばいいんじゃないか」
「ある一つの感情?」
「殺意だったり、恋心だったり何でもいい。俺が教えられるのは此処までだ。楯無の奴もこないし帰るか」
神倉先輩はそれだけ言って帰ってしまった。それにしても殺意だったり恋心だったりってそんなことあまり考えたことも無い。
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