閑話 アレスとの出会い1
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いや、現状だけを見れば、説教か。
それ以上の話は終わったというように、アレスはゆっくりと鞄を手にした。
誰も止められない。
そして、立ち上がった視線に向けて、困ったように――小さく笑った。
「さっきも言ったが。それでも俺はそんな共和制が好きさ。帝国主義が上手く機能すれば、共和制よりも遥かに強大になるだろう。けれど、皇帝になる人間が間違えれば、遥かに酷いことになる。でも」
一言。呼吸をして、周囲を見回した。
「そんな言葉と理想を掲げたところで、帝国市民は同盟を歓迎してくれると思うかい。彼らが欲しがっているのは、主義や主張何かじゃない、今日のパンと明日の労働だ。それを与えてくれるならば、共和制だろうが帝国主義だろうが、大歓迎をしてくれる――それを忘れてはいけないと思う」
呟いた言葉とともに、アレスは教室を後にした。
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