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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
とある剣士の神剣抜刀・H
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。
曰く、それは決して相手の血を流さないことを信条としている。
曰く、それは巨大な漆黒の鎧の父親が存在し、父も子と同じ行動をとる。
曰く、それを人々は正義の味方―――「漆黒ナイト」と呼ぶ。
「っていう噂で持ちきりなんだ」
「不思議な噂だね」
「実は私、
親
(
おや
)
しっこくには会ったことあるんだよ?」
(変なあだ名付いてる!?)
顔を知られると都合が悪いから兜をかぶってやっていたけど、まさか都市伝説紛いの存在になるとは神ならぬ僕には予想できなかったのです。
しっこくジュニアこと僕は現在月村邸で優雅なお茶会をしています。
参加メンバーはなのはとその友人、アリサちゃん・すずかお嬢様・苗さんの計5人。女の子ばかりでちょっと居心地が悪いのを顔に出さないようににゃんこを愛でていたら、いつの間にか話が都市伝説に変わっていました。正体が両方僕というかなり謎な状況ですが。
「会ったことって・・・ああ、いつぞやの誘拐事件?」
「えっ!?ちょっと何それ私聞いてないよ!?」
「言ってないからじゃないの?」
「あ、何だそうかぁ〜・・・ってそれで納得しないからね!?」
「どうどう、ほらクッキーあげるから」
「むぐっ」
クッキーのしっとりとした触感に即敗北のなのは。それでいいのか妹よ。
苗さんはこの中でもちょっと大人びてるというか、そんな気がする。普通の人と雰囲気違うし。違うと言えば月村家の人間も全員普通じゃない気配がするけど。なのはの扱いにも慣れた感じあるし。アリサちゃんはちょっと胡乱気に紅茶にミルクを注いでいる。
「アンタが嘘ついてるとは思わないけどさ・・・現代日本で全身に鎧つけて歩き回ってるなら普通不審者として補導されちゃうもんじゃないの?」
「それがね、事件の被害者と加害者以外に目撃証言が全くないんだって」
「この町に何故かある甲冑屋でもそんな鎧は置いてないらしいし」
「・・・そんなお店あるの!?というかそんな事なんで苗ちゃんが知ってるの!」
「捜査の基本は足だよ」
「自分で調べたんかい・・・相変わらず自由人ねぇ、アンタは」
(調べに行ったのは分身だけどね!)
噂の本人が会話に参加して正体ばれたら怖いから、僕は此処で暫く猫を愛で続ける事にします。
「にゃーん」(約:にゃーんにゃんにゃんにゃんにゃんこ。ここか、この眉間よりちょっと上辺りがええんやろー)
「まーお」
「にゃにゃにゃ、にゃおーん」(約:何?喉下もやれって?そんな贅沢言う子はしっぽの付け根をコチョコチョしちゃうぞー)
「ぅなーお・・・」
「うにゃにゃ」(約:喉をごろごろ言わせおって何てかわいい奴なんだ)
「ごろごろごろごろ・・・」
「みゃーん?ぅみゃー」(約:こんなかわいい猫を撫でまわせるなら毎日ここに通っても
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