マザーズ・ロザリオ編
終章・全ては大切な者たちのために
統一デュエル大会
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さらに複雑化した。
例えば今のように、『回り込んで』死角を奪うのではなく、『飛び越えて』死角を奪う等だ。
「く……!!」
「遅いよ」
小太刀の受けが間に合わず、脇腹に痛烈なクリーンヒットを貰い、その一撃でHPの3割を一気に持っていかれる。アードの恐ろしい所はクリティカルポイントを的確に狙う集中力、そしてシステムによるものでは無いその攻撃の威力。
「……ったく」
地面を転がり、距離を取りながら起き上がる。その時は既に額に向かって伸びている短棒をさらに体を半回転させながらかわし、小太刀で反撃する。
しかし、リーチが短い小太刀ではアードの肩口を浅く斬り付ける事しか出来ず、それも防具に阻まれてダメージ判定には至らない。
互いに不安定な姿勢をしているために流れに一瞬の停滞が生じる―――はずだった。アードが背中の翅を震わせ、空中に飛び上がる。
「な……!?」
その手があったか!と思考は出来ても体はそれに反応する事は出来ない。
天上より放たれる致死の突きがレイの脳天に炸裂する瞬間―――それは紅蓮の防壁に阻まれた。
「え……!?」
「悪いなアード。お前、強すぎだ」
空中で硬直するアードに小太刀がライトエフェクトをまといながら迫る。
カタナ専用スキルコンボ・ソードスキル《浮舟》、3連撃《緋扇》
地面に叩きつけたアードは即座に立ち上がって硬直中の俺にカウンターを入れようとするが、叩きつけられた反動で僅かにふらつく。
小太刀を体に引き寄せるように移動させ、柄に右手を沿える。
カタナ専用ソードスキル《焔扇》2連撃
踏み込みながらアードを斬り付け反転、返す刀の袈裟斬りが残りのHPを刈り取った。
―レイ、一回戦突破―
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