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とある星の力を使いし者
第91話
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り効いてないみたいだな。
 もしかするとそれほど、能力の強度(レベル)は高くないのか。
 それなのに一人で乗り込んできた。
 何とも無謀だね。」

その言葉を聞いた男達は嘲笑う。
八雲の言葉を聞いた麻生ははぁ〜、と大きなため息を吐きながら言った。

「んで、もう話は終わりか?」

「そうだな、こちらも時間があまりない。
 なので、君は早々に・・「それじゃあこっちから行くぜ。」・・・へ?」

突然、麻生の姿が消えた。
次の瞬間、後ろで叫び声が聞こえた。
後ろを振り返ると、AIMジャマーを背負っていた研究員の一人の背後に麻生が居て、後頭部を掴み、研究者の身体が数センチ浮いていた。
すると、麻生の手から高圧電流が流れ、研究者の全身に電流が流れる。

「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!」

悲痛な叫びが施設内に響き渡る。
背中に抱えていたAIMジャマーがボン!!という音を立てて潰れてしまう。
それを確認した麻生は手を離すと、研究者はうつ伏せになって気絶する。
生きているのは麻生が力を上手く調整したからだろう。
倒れた研究者の近くにいた研究者は信じられない光景を目にしたかのように狼狽えながら言った。

「あ、ありえない・・・ありえない!!
 お、お、お前は空間移動と電撃を行った!!
 つまり、二つの能力を所有している事になる!!
 だが、現段階では能力は一人に一つが限界なのにどうして、お前は二つも持っているんだ!!
 まさか、お前は幻の「多重能力者(デュアルスキル)」なのか!?」

「仮に俺がその「多重能力者(デュアルスキル)」という能力者でもこのAIMジャマーが発動しているこの中じゃあ能力は発動できない。
 なのに、ちゃんと使えるという事は俺の能力は超能力ではないないってことだ。」

「な、なら、お前は何者だ!?」

「さっき言った筈だがな、ただの助っ人だってな。」

掌から放った電撃が研究者を襲う。
逃げる事もできなかった研究者は電撃に呑まれ、黒こげになる。
もちろん、AIMジャマーもただではすまない。

「あの男の狙いはAIMジャマーだ!!
 全員、射殺せよ!!」

その号令と共に一斉に銃口から何十発の弾丸が麻生に向かって飛んでいく。
だが、弾丸は麻生に当たる事なく、そのまま横に逸れていく。
一発も当たらず、横に逸れていくのを見て男達は徐々に恐怖を覚えていく。

「どうして一発も当たらないんだ!?
 しっかり狙え!!」

焦りの声を出す、八雲。

「無駄だ、ただの拳銃じゃあ俺を殺せない。」

そう言う麻生の指の間には細長い白い針が挟まっていた。
あれには名前があり「飛針」と呼ばれ医術などに使われる針の事だ。
この針で病人や患者のツボに刺
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