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とある星の力を使いし者
第89話
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研究者の言う通りなのか依然と結標はこめかみを押えている。
海原は少し険しい表情を浮かべながら言った。

「あなた達の目的は何ですか?
 もしや、これを使って学園都市の生徒達を虐殺するつもりですか?」

「そんな事をするつもりはない。
 能力者と言ってもまだ子供だ。
 そんな非道な事はしないよ。」

装備を固めた男が答える。

「今は大覇星祭だ。
 これを利用しない手はない。
 この学園都市には多くの父兄、それにマスコミやテレビ局が来ている。
 そんな時にテロ行為が起こればどうなると思う?」

男の言葉を聞いた麻生はなるほど、と呟いた。

「つまり、お前はテロを起こす事で父兄やテレビを見ている人間に学園都市は危険な所だという印象を与えるつもりだな。
 この大覇星祭は学園都市のイメージアップが基本になっている。
 そんな最中にテロでも起これば、イメージアップどころかイメージダウン。
 最悪、今残っている生徒は呼び戻され、これから入ってくる子供も入ってこない可能性が高い。
 そんな事になれば、学園都市は崩壊する。」

「その通りだ。
 君は暗部の組織データにはなかった顔だね。
 新人さんかな?
 何にせよ、不幸だったね。
 後、一日入ってくるのが遅かったらこんな事に巻き込まれなかったのに。」

男がそう言うと目の前にいる拳銃を構えた男達の銃口が一斉にこちらに向く。

「先ほど虐殺はしないと言ったが君達は別だ。
 我々の目的を知られてしまったのでね。
 もしかしたら外に情報が洩れる可能性がある。
 悪いが、口封じさせてもらうよ。」

「どう・・す・・るのよ。」

頭痛が酷いのか顔には大量の汗が流れている。
立っているのもきついのか片膝をついて言う。

「この・・まま・・じゃあ、私達の・・・負け・よ。
 頭痛が酷くて・・・演算式を組み・・立てることすら・・・できないわよ。」

言葉が途切れ途切れになりながら結標は辛そうな表情を浮かべる。
対する海原も苦笑いを浮かべていた。

「自分も手詰まりですね。
 ここは完全な館内。
 金星の光は入ってこないでしょう。」

海原の魔術は黒曜石のナイフを「鏡」として、空から降ってくる金星の光を反射させ、その光を浴びせることで攻撃する。
これは金星の光がなければ発動できない事を意味している。
例え、この魔術が発動しても狙える対象は一人のみ。
海原が一人を狙っている間に他の十四人が海原を一斉射撃すればそれで海原は簡単に死んでしまう。

「最後の別れは済んだかね?
 それではさようならだね。」

男がそう言うと十五個のマシンガンが一斉に火を噴く。
一秒間に何十発の弾が発射され、それらが麻生達の襲い掛かる。
だが、
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