暁 〜小説投稿サイト〜
Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
エイブル・アーチャー1999
「その日、公園にて」
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私はビームを発射します。ビームは相手の心臓と思われる部分に命中して、強烈な光を発生させました。そして、次の瞬間、敵の体は豪音と共に粉砕されました。
「や、やったのね・・・」
私は変身を解いて、その場にへたりこんでしまいました。
いつの間にか、閉鎖空間も解除され、元の見慣れた光景が広がっています。
「全く、あれじゃあ細胞の採取ができないじゃない。」
わたしはそう言って、百合ちゃんの家のベランダから様子を見ています。すでにケイトは府中基地に向かっていて、化学防護班の指揮を執るように指示が出ています。
「まぁ、粉砕されても焼けていない細胞がある可能性がありますからね。」
そう言って、リニスが念話で話しかけてきます。
突然リニスがいるとまずいので、リニスは家に帰らせました。
全く、事後処理と今後の対策が必要です。
百合ちゃんを何とかして守らないといけません。
そのためには・・・そろそろ彼女に事実を告げなければなりません。最も、彼女は順応するんじゃないでしょうか?
そんな気がします。
「ただいま!」
わたしはそう言って、玄関のドアを開けました。
ついさっき自分の身に起こったことは今でも信じられません。
でも、いくつか分かったことがあります。
魔法が存在する世界があったこと、その世界では私たちの驚異になる存在がいること。
そして、私がそれを守ることに幸か不幸かなってしまったこと。
それは絵里ちゃんには言えません。
こうして、私の、私たちの戦いが始まった。
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