暁 〜小説投稿サイト〜
Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
エイブル・アーチャー1999
「その日、公園にて」
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の生物に見覚えはない?」
「ないですね・・・あの生物には、コアのようなものは感じられません。おそらく・・・」
「何かしらの細胞が寄生している可能性がある。ということだね。」
「そうです。」
ケイトを百合ちゃんの家の留守番、もとい情報班の管理を任せ、私たちは百合ちゃんが入ったと思しき閉鎖空間内へと入っていた。

「どうすればいい?私、変身したほうがいい?」
「そうですね・・・一応、身を守るためにもそうしてください。」
そう、リニスにアドバイスされて、私は右の指を鳴らした。
一瞬にして、私は迷彩色のジャケットに、同じく迷彩色のスラックス。首には白色のマフラーを巻いたスタイルへと変身した。そして、左腕には、内部が四次元空間になっている盾を備えている。

「はぁ〜い。お待たせ。」
そして、このスタイルになると、なぜか口調が変化する。
「今回の獲物はなにかしら?」
そう言ってもリニスは無反応で、高倍率の暗視装置付き双眼鏡で百合ちゃんの様子を見ています。
「つれないわねぇ〜。少しぐらい反応してもいいじゃぁない?」
なおも、リニスは無反応で状況を見ています。いつものことなのです。
私は黙って、縦の中から同じように双眼鏡を取り出して、状況を見ています。

「あなたはどう思うの?今の戦況を?」
私は口調を元に戻して、話を続けます。
「彼は無理でしょうね。どうも負傷しているように思います。となると・・・」
「ここに迷い込んだ、いぇ、意図して入り込んだ百合ちゃんが危ないってことねぇ。」
「問題は百合子さんが戦えるかどうかです。何らかの措置が起こった場合は、戦闘可能になると思いますが・・・」
「それは、私のように“変身”ということなのかな?それとも、自動小銃と拳銃とSMG(サブマシンガン)といった武装をしての戦闘ということなのかな?」
「現段階では、はっきりしたことは言えません。ですが・・・・」

リニスが言わんとすることはわかります。この状況を打開するためには百合ちゃんが戦闘するか、私が介入するしかありません。私は自分の装備している(イージス)から、分隊用通信機を取り出しました。無論、対亜空間通信障害装置付きです。

「ケイト、化学防護班を編成できる?30分以内に私の指定する箇所に急行させて。」
「また急で、しかも絵里さんからとは珍しいですね。至急、連絡します。即応ゲートを利用しますので、30分以内に府中市への展開は可能ですよ。それとも空自の府中基地にしますか?」
「その点の判断はケイトとナンシーでしてください。よろしくお願いします。」
そう言って私は通信を切った。正直、部隊の配置なんて私の知ったことではない。
そんなことはケイトとナンシーの仕事!そう思って私は再び状況を確認します。

異形の生物はなおも
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