暁 〜小説投稿サイト〜
Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
エイブル・アーチャー1999
「その日、公園にて」
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ら、駅前のグローサリーストアがまだ空いている。

「あ、絵里ちゃん。ごめん!パパが帰ってくるときに作るベリープディングの材料を切らしていることを思い出しちゃった!駅前のグローサリーまで行くから、待っていて!」
「うん。分かった。」
絵里ちゃんのその返事を出かける準備をしながら聞くと、私は玄関のドアを開けて外に出た。

「行っちゃった。」
私はそう呟いて、自分の携帯電話を鞄の中から取り出した。
「もしもし。あ、リニス?声聞こえた。うん、うん。やっぱり、ね。」

私は、話せば長くなる事必死の自分の使い魔であるリニスと念話、いや、テレパシー飛ぶに差し支えない代物を用いずに、文明の利器たる携帯で通話している。無論、念話(テレパシー)は使えるが・・・

「百合ちゃん、私を巻き込まないように黙っていたのだろうけど、話して欲しかったよ。私なら事態を穏便(・・)に解決できたのだろうけどね?」
「あなたが出て行ったら、索敵そして殲滅(サーチ&デストロイ)じゃないですか?分かっていますか?ナンシーとケイトという2人の戦争狂(バーサーカー)が動くじゃないですか。絵里ちゃんを非常時に救出するためと称して、ナンシーは自分の作戦中隊を特殊部隊との共同作戦と称してケツを叩いて訓練させていますし、ケイトの情報部隊は既に各所に浸透して、IAの領分を侵しているって問題になっていますし・・・・」

あははは。私は力なく笑うしかなかった。2人とも、私の支援業務を行う、業務支援室の責任者のはずなのだけど、出身が特殊部隊と情報機関なだけあって、その業務には過剰な熱心を持って当たっているらしい。

「で、どうなの?対抗勢力とかいそうなの?」
「ケイトの話ではまだ確認されていません。あ、え?今、となりにケイトがいて話をしたのですが、そっちに工作班8名を向かわせるそうです。」
「作戦班は来ないよね?」
私は若干、呆れたように言った。全く、みんなして私に対して過保護なのだから・・・
「まだ作戦班は待機中です。」
そう言って私は胸をなで下ろした。
「ところで今、リニスはどこにいるの?」
「いまですか?今、百合ちゃんの家の前まできていますよ。ケイトと一緒に。」
一番過保護な人物がここにいた。あちゃー。

2105・同所
私は、急ぎ足で夕方あの狐を預けた動物病院へ向かった。
そこに向かう100m手前ぐらいになったとき、世界が変容したような感じがした。
“閉鎖空間”というべきだろうか?私以外の気配は何もないような感じだ。そう思って、動物病院へ向かうと、そこは一面の瓦礫のやまと化していた。
「な、なんで・・・?」
ふと目をやると、そこでは、男の子が異形の生物と戦いを繰り広げていた。

その様子は、私の方からもはっきりと分かった。
「リニス、あ
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